コロンビア人との国際結婚の手続きって?宣誓書の翻訳あり!
コロンビア人男性と結婚する事になった日本人女性の方!その方向けに、今回の記事を書きました。と言うのも、あまり国際結婚関係の記事って見当たらないですよね。国によって準備する書類とかバラバラだし、難しい漢字ばかりでどういう書類が必要か分かりにくいし・・・・。
実際に、私も国際結婚を行う過程で結構苦労しました。なので、今回書く記事が、あなたの国際結婚の手助けになればと思います。それでは、コロンビア人との国際結婚の手続きの仕方についてご紹介して行きましょう!
日本での婚姻届け提出の手続き
私とコロンビア人の彼と、日本で最初に婚姻届けを提出しました。私の出身が大阪のローカルな地域だからかは分かりませんが、この婚姻届け提出に結構苦労しました。結果的には受理されましたが、その苦労の過程も交えながら提出書類の説明をして行ければと思います。
日本人が必要な書類を準備するのは、比較的簡単です。なので、なるべく早めに用意するよう心掛けましょう!
それぞれ日本人・コロンビア人が必要なものを以下にまとめました。
<日本人が必要な提出書類>
- 戸籍謄(抄)本
- 婚姻届け
<コロンビア人が必要な提出書類>
- パスポート(+訳文)
- 出生証明書(+訳文)
- 婚姻要件具備証明書(+訳文)
- アポスティーユ(+訳文)
それでは、それぞれの必要提出書類についての説明をして行きますね!
戸籍謄(抄)本
戸籍謄本と戸籍抄本がありますが、私の場合は戸籍抄本の提出で良かった気がします。戸籍謄本とは簡単に言うと、例えば家族の戸籍など、あなたに関する情報が全て載っています。戸籍抄本は、逆にあなただけの情報です。
市役所によっては戸籍謄本・戸籍抄本どちらかか、戸籍謄本だけの提出なんてのもありますので、必ず市役所で必要な戸籍を聞くようにしましょう。
婚姻届け
これは、普通に市役所で「下さい!」と言えばもらえます。失敗するといけないからと、市役所のおじさんに2、3枚ほど余分にもらいました。
パスポート(+訳文)
これは、簡単ですね。彼のパスポートを普通に翻訳してワードか何かのドキュメントで訳文を作成しておきましょう。
出生証明書(+訳文)
これは、彼の戸籍謄本みたいなもの。彼が役場で取りに行かないといけない書類なので、書類取得後に翻訳に取り掛かりましょう!この翻訳も、さほど難しくありません。
婚姻要件具備証明書(+訳文)
これが、最強に時間が掛かり手こずりました・・・!また、市役所の方にもかなり訂正をされたドキュメントでした。最初に訳した際は、正直言うとかなり手抜きでした。コロンビアの彼が英訳した文章を、そのままGogle翻訳でコピペしてドキュメントにしただけでした。ですが、日本語が本当にめちゃくちゃで・・・。
指摘されてから、本気で翻訳する事にしたんです。本気とは、その彼の婚姻要件具備証明書(正確には、宣誓書でした)をスペイン語から一つ一つ日本語にしたんです。この作業に、8時間以上は掛かりました。また、"Notaria"など日本語にはないスペイン語があり、これを英語で意味を調べて、この単語の類似語を日本語に訳す、という地道な作業をしていました。ちなみに、私は"Notaria"を「公証人役場」と訳しています。
後々コロンビアに行ってから、この"Notaria"の弁護士達に苦しめられるとは、まだこの時は思いもよりませんでした。
さて、この苦労した翻訳。一応皆さんとも共有しておきますね。
"Notaria"は本当にコロンビアでは多くあるので、もしかしたら形式や内容が違う場合が多いにあると思います。ですが、独身証明してある記述部分などはおそらくそんなに相違が無い部分かと思うので、ご参考にして頂ければと思います。
そして、私はこの翻訳した宣誓書を市役所に持って行き、市役所の方に「法務局の方にぜひ見せて下さい」と催促しました。かなり法務局に提出するのを渋られたのですが、この翻訳した内容に私も自信がありました。
そして、法務局からも実際にOKが出たのです。ですが、その後も市役所の方に「ここが分かりにくい」など訂正の指摘がありました。例えば、名前が本来のドキュメントでは右にあるのに、真ん中にあるとか。私は、その時かなり怒っていました。と言うのも、話していてその市役所の方は、私の翻訳した内容を読んでいないだろうと思ったからです。
妹とも一緒に市役所に行き、「何で、こうしないといけないんですか?」等こちらも尋ね始めました。訂正を指摘するんだから、理由くらいはこちらも知りたいじゃないですか。
すると、「他の市役所の人などに指摘された際に、理由説明出来るようにするため」と言われたのです。「それじゃ、他の方に何か言われた場合はどう答えるんですか?」とまた尋ねると、「書いてある通りですと答えます。」と言われてから、私はぶち切れました。
「この人、全然責任持つ気ないやん!!」
と思ったのです。こちらは、結婚当事者なので、当然責任者です。コロンビアの彼もそうですが、ドキュメントを集めたり翻訳にかなり手間暇かけました。それは、二人とも結婚したかったからです。その責任を背負いたくない人に、私も心の底から頼りたくないな。そう思ったんです。
最終的には、その市役所の方も謝ってくれ和解しました。
アポスティーユ証明(+訳文)
こちらのアポスティーユも揉めましたね(笑)
最初に市役所の方達が過去の宣誓書の翻訳事例をドキュメントで見せてくれていたんですね。その翻訳例には、アポスティーユはスタンプ(印)だったんです。ですが、コロンビアの彼が渡して来たのは、こんな感じのものです。
めっちゃハイテクになってますよね。市役所の方が見せてくれたのは、1990年代の事例でした。約30年もの差があります。当然、その間に変わるものってあるじゃないですか?このアポスティーユ証明のように。
ですが、アポスティーユ証明も最初の方は形式が違うと大分言われたものです。法務局の承諾後、このアポスティーユに関しては何も言われなくなりましたけどね。
本当に今回の一件で、お役所で働いている方達に対してかなりマイナスイメージを持ってしましました。おそらく今回の婚姻が日本人同士であれば何も問題が無かったのでしょうが、コロンビアという例外が発生した為に、形式通りにして問題を起こしたくない、という相手の気持ちが薄々見えてしまったのです。
公務員の方全員がそういう人達でないとは思っていますが、それにしても今回の市役所の方の対応は、私にとって色々考えざるを得ない出来事でした。
ちなみに、アポスティーユの訳文を見たい方はこちらを参考にして下さいね。
コロンビアでの婚姻届け提出の手続き
このコロンビア側での婚姻届け提出は、日本にあるコロンビア大使館で行う事を強くオススメします!日本のコロンビア大使館で私たちが提出しなかった訳は、あまり提出するまでの時間が無かったのと、「ま、コロンビアで提出した方が早いでしょ♪」と、私も近い内にコロンビアに行く予定だったので、コロンビアでの婚姻届けを気軽に考えていたのです。ですが、その考えが甘かったとコロンビアに行って痛感したのです。
二人の身分証明書
まずは、手軽なものから。身分証明書だけは、すんなりとコロンビアでも認めてくれました。やはり、パスポートは偉大ですね。
コロンビア人:CEDURA
日本のコロンビア大使館では、パスポートも見せなくてはなりませんが、コロンビアでの婚姻届け提出であれば、CEDURAだけで十分です。CEDURAとは、コロンビア人が持つIDカードです。日本で言う、マイナンバーカードみたいなものです。
日本人:パスポート
国際結婚をするくらいなので、皆さんの身分証明書はパスポートが無難でしょう。日本のコロンビア大使館だと運転免許証もOKみたいですが、果たしてコロンビアの公証人役場ではOKかどうか・・・。
まぁ、そもそも私は運転免許証を持っていないので、あまりどちらが良いかとかは気にしてませんでした!
婚姻届受理証明書(外務省のアポスティーユ証明付き)
婚姻受理証明書は、日本で婚姻届け成立後に市役所で申請すれば、簡単に受け取る事が出来ます。値段も、安かったのを覚えています。ですが、わずかながら支払いがあるので、最低1,000円は持参して市役所に行って下さいね!すると、こんな書類がもらえます。
アポスティーユ証明は日本の外務省で取得可能なので、外務省に行くか郵送かで申請すれば、結構すんなりと取得できます。私の場合は直接大阪にある外務省へと赴き、アポスティーユ証明を申請して、郵送で送ってもらうようにしました。そして、アポスティーユ証明付きの受理証明書を受け取ったのがこちら!
婚姻届受理証明書のスペイン語翻訳(訳者の署名付き)
これがね。。。もう、一番に苦労しましたし、本当に日本のコロンビア大使館で婚姻届けを提出しとくべきだったと激しく後悔した根源です。日本のコロンビア大使館では自分たちの訳しで基本的にOKみたいです。
ですが、私たちはコロンビアの公証人役場で提出しようとしました。その際、一日本人の訳しだと全然信用してくれないんです。なので、プロの翻訳者に頼んで訳してもらう訳ですが、5,000円とそこそこします。日本での婚姻届けでの費用を考えても高めだと感じますし、コロンビアの物価を考えても非常に高めです。その5,000円を支払い、一人の通訳者の方に日本語とスペイン語の翻訳を依頼しました。
そして、その翻訳者署名付きの訳し文を公証人役場に持って行く訳ですが、それでも全然受け付けて貰えなかったんです。理由は、タイトルに「婚姻」と入っていなかったから。ですが、文面ではちゃんと「婚姻」という文字が入っていたので、読めば分かる文章ではないか!とも説明したのですが、全然ダメで・・・。
なので、急遽また翻訳者の方に電話して、そのタイトルに「結婚」受理証明書としてくれないかと頼んだのですが、「だけど、だけど・・・」と言い訳ばかりを並べて翻訳し直してくれませんでした。
その当時はその訳者の方の態度が気に喰わなかったのですが、冷静に考えればそうですよね。私も翻訳業務をした時、その内容を変更する際に責任を感じました。なので、その方も責任を重く感じたのだと思います。
そうは言っても、私は婚姻届けが現地コロンビアに滞在するビザの為に絶対に必要でした。こんなビザの初歩的な事も分かっていなかった為、コロンビアに入る際も帰りのチケットが無いからと、行きの飛行機の搭乗を断固拒否されたのです。コロンビアに来る際も、ケチケチと格安航空券を使用した為に、何度も乗り換えをし、スーツケースも消失するというトラブルもありながら、止めはコロンビアに入れない。
そのショックな言葉に、思わず「(´;ω;`)ブワッ」と泣いてしまいました(笑)
私は元々小柄な日本人顔なので、幼い子供を泣かしているような心境になったのでしょう。私がコロンビアに入る為の方法を色々と考えてくれ、帰りのアメリカ行きの格安飛行機チケットを予約してくれ、何とか無事コロンビア行きの飛行機に乗る事が出来たのです。
こんな状態でコロンビアに来たので、何としてでも配偶者ビザを取得してコロンビアに滞在したかったのです。そして、最後の頼みの綱として、コロンビア・ボゴタにある日本大使館に頼ろうと二人で決めたのでした。
日本大使館の救世主Tさん
結論だけ言いますと、本当に日本大使館の方には感謝しかありません。上で述べて来たような精神不安定の状態で辿り着いたのです。
何度も「Notaria」(公証人役場)の弁護士にも断られましたが、何とか受け付けてもらえそうな「Notaria」を一つ見つけました。
ですが、弁護士同士の見解が分かれ、賛成派2・反対派2となり、最後にその弁護士の方が日本大使館の方の見解を聞いて、そのドキュメントが本当に「婚姻受理証明書」であれば認める、と結論を出したのです。
その弁護士の方が日本大使館に連絡するのが次の日だったので、事前に私たちは日本大使館へと行き、相談をしたのです。
日本大使館の方を待っている間、私は不安しかありませんでした。自分の存在がコロンビアでは受け付けてもらえない。そういう感じの恐怖です。
日本大使館には待合室があり、そこで私たちは待っていました。私も日本でいくつかの大使館を訪れた事がありますが、コロンビア・ボゴタにある日本大使館はかなり豪華です。高層ビルの上層階にあり、受付では指紋認証の出入り口を通過し、毎回荷物チェック。また、日本大使館の待合室の中に入るのにも荷物検査が再びあります。そこまで荷物チェックすると、逆に非効率では・・・?とも思いますが、それほどまでに日本大使館に入るには厳重なんです。
そんな日本大使館で待ちに待っていると奥から、「どうぞ~!」という懐かしい声が。中に入ると、そこはコロンビアだと忘れるくらいの礼儀正しい日本人の方がいました。
「Tと申します。初めまして。どうぞ、お掛けになって下さい。」
と自己紹介された名前に、私たち二人は思わず叫んでしましました。
「Tさん?!」
すると、Tさんが不思議そうな顔をしながら、
「どこかでお会いしましたっけ?」
と尋ねて来ました。私たちは直接会っていなくても、電話越しでお世話になった事がある人でした。それは、こんな出来事があったからです。私が初めてコロンビアを訪れた際に、パスポートを失くしました。よく私も色々と失くし物をしますが、パスポートは非常に困りました。その時に色々とアドバイスをくれサポートして下さったのが、このTさんでした。
私が何故コロンビアに行ったかと言う詳細が気になる方は、こちらの記事も読んでみて下さいね!
Tさんは、おそらくトラブルがあった時のお助けマンなのでしょうね。今回と前回で私たちはこの方に2度もお世話になりました。
早速Tさんに今回の事情を色々と話しました。親身になって聞いてくれ、Tさんも、その婚姻受理証明書を見て、「問題ないはずですけどね」と、現地のコロンビアの弁護士さん達が何故納得しないのか、怪訝な顔をしていました。
Tさんはまた逆に、私たちにこんな質問をして来ました。
「何故日本のコロンビア大使館で提出しなかったのですか?そこでの提出の方が、よりスムーズなはずですが」
と、私たちも心に刺さる指摘をされて、私は心の中で非常に後悔しました。日本で婚姻届けを提出しなかった理由を述べ、Tさんも、「なるほど」と納得し、とりあえず今出来る事を話し合いました。
Tさんが「Notaria」の弁護士さん達に「これは、日本の婚姻受理証明書である」と説明をする事は約束してくれました。そして、「Notaria」の弁護士さんに、メールや電話ではなく、直接日本大使館に赴いて話を聞いてくれるか、というTさんの提案を電話で伝えて、次の日に「Notaria」の弁護士さんが来てくれる事になりました。
私たちも次の日に、日本大使館に訪れる約束をしました。まさか、Tさんが予想外の行動をするとは思わずに。
日本とコロンビアでの婚姻成立の違い
次の日の朝、私たちは再び日本大使館に訪れました。コロンビアの「Notaria」から来てくれたのは、弁護士さんではなく役場の方でした。しかし、コロンビアならではなのか、来る予定だった時間よりも30分遅刻して来ました。(もう、どこの国でも遅刻は当たり前なとこありますよね)
その役場の人が来る前に、Tさんは私たちに色々と資料をドサッと見せてくれました。Tさんはこの日の為に、日本国憲法の民法・戸籍法の条令を英語・日本語と用意してくれ、日本の法律ではこの婚姻受理証明書が「婚姻」であると認めている証拠として用意してくれたのです。
またTさんは、「他の条令も、もしかしたら参考になるかもしませんね。」と調べ始めようとしていたので、私は「十分です!本当にありがとうございます。」と真摯にお伝えしました。
わずか1日で、色々と用意して下さっていた事に驚きました。そこまで準備しているとは思わなかったので、自分たちの無知さが非常に恥ずかしくなりました。
そして役場の方が揃った状態で、Tさんはスペイン語で法的な話をし始めたのです。私からすれば、もうかっこ良さしかありませんでした。私がまだ小さい子供であれば、おそらく外務省を目指していたでしょう。Tさんは時々ジョークみたいな話も交えながら、会話を和やかにしつつ相手を説得させたのです。
役場の方も、文句なしで納得しました。婚姻届けが認められた瞬間、思わず私はまた泣いてしまいました。皆の子供を見るような温かい目を、今でも忘れません(笑)
Tさんが後に話してくれたのですが、コロンビアと日本での婚姻成立の違いがあるそうです。日本は紙切れで成立しますが、コロンビアはキリスト教の国なので、宗教上の目撃者の証明や手続きなどが日本と違いあるらしいのです。
イスラムの結婚も、イマームという牧師さんみたいな方の前で結婚を誓い合わなければ行けないので、そういうノリなんかな?
という軽い理解しかしてませんが(おい!)、その日本とコロンビアの文化の違いにより、今まで日本の婚姻受理証明書を受け付けてもらうのが難しかったのではないか、と話してくれました。
ですが、私たちでも反省すべき点は多くあり、最大の反省点は事前のリサーチ力不足が大きいと感じています。特にコロンビアの彼は、そういう事前の行動とかあまり得意の方ではなく、私も説教しました(笑)
また、私もやはりスペイン語を習得する必要があると切に感じましたし、もっと法律について勉強しなければいけないなぁ、と反省しました。Tさんの姿を見て、憧れと共に、自分ももっと頑張らなければ!という強いモチベーションになったのです。
今回苦労した、コロンビア人との国際結婚。アンチな意見も書きましたが、これはあくまで私個人の体験談なので、参考程度にお願いします。ですが、コロンビアに行かれる事がある方!
おそらく深刻な問題であれば、日本大使館のTさんがサポートしてくれる事でしょう。こんな宣伝をして良いか分かりませんが、かなり頼りになる方です(笑)
そんなコロンビア人との国際結婚の手続きについての記事でした。この内容が、現在結婚を考えている、手続き中である方の参考になればと思います。他にも、コロンビアでの配偶者ビザの申請方法について詳しく書いた記事もあるので、
良ければ参考にして下さい。それでは!
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