最近、若者や外国人の間で着物ブームが起きています。
英語でも「kimono」とあるくらいですからね。
呉服屋産業による着物の販売は停滞気味ですが、
安価に着れるレンタル着物は人気のようですよ!
なぜ着物が最近人気なのか?
その理由をひもくみが詳しくまとめてみました!
着物人気の理由を知ることで、日本の観光ビジネスにも影響するかも?
それでは、一緒に見て行きましょう!
着物(KIMONO)人気の魅力
着物は海外でも人気のある日本の民族衣装の一つです。
昔からゴッホなどの有名な画家が浮世絵を学んで描いたり、モネなどが着物の絵を描いた事もありました。
着物は世界でも認められるほど優雅な衣装なのです。
また、イギリスでは2004年頃に「KIMONOウェア」が驚異的に売れ噂になりました。
着物の特徴である体型を気にせず着れるところが、イギリス人女性達にウケたようですね。
海外で着物ブームとなった他の要因としては、海外セレブのレディー・ガガさんがプライベートで着物を着用していた事も話題にとなりました。
レディー・ガガさんは親日家としても有名な海外セレブの一人です。
このYouTube動画では、日本で着物をプレゼントされ感激のあまり泣いてしまいます。
30代を迎え落ち着き始めた彼女に、とてもお似合いのピンクの着物です♡
着物を着ると帯でしっかり固定されるからか、背筋がピンとして姿勢がよく見えます。
また、街中で着物を着ると目立つので、海外の方達からは写真撮影をせがまれる事もあるようですよ!
アジアの他の民族衣装である
- 中国のチャイナドレス
- 韓国のチマチョゴリ
- ベトナムのアオザイ
などは比較的安く入手できます。
しかし、日本の着物はそれら民族衣装に比べたら値段が高いですよね。
着物そのもの以外にも小物なんかもありますし、着物の維持費なんかも掛かってきます。
そんな手間暇かかる着物なので、余計に着てみたい願望があるのではないでしょうか?
海外で一番人気なのは「羽織」だそうです。
カジュアルに着れるのが人気の理由です。
最近では、日本の若者たちの間でも羽織が人気なようで、インスタグラムで羽織姿をよく投稿しておりました。
リメイク着物がファッション
洋服に日本の着物デザインのあるガウンを羽織ったり、今風のファッションに着物の柄をおしゃれとして付け足してみたり。
現代の服装と合わせた着物の使い方も流行っているようです。
90年代後半に浴衣ブーム、2000年代初頭にはアンティーク着物(リサイクル着物)ブームが起きた。今は「特別感」がキーワード。「新品でもリサイクルでも"みんなと違う"デザインの着物に人気が集まっている
(College Cafeより)
一般的な着物の着方ではありませんが、日本の伝統を楽しむというスタイルが日本の若者や海外で人気なようですね!
この「特別感」を追い求める人達が多いせいか、最近ではリサイクル着物店も増えて来ており、リユース着物を求める着物の買取業者なんかも出て来ております。
日本に眠っている着物を、積極的にまた使っていこうよ!
というような取り組みです。
着物を購入するとなると、100万円以上する高価な着物なんかもありますよね?
それがリユース着物だとさらに安くなるのです。
安い着物だと、1万円台で購入出来たりもします。
なぜ着物が高額商品になったのか?
それには、理由があります。
1970年代後半から洋服化が進み、着物産業が衰退していきました。
そして、その流れで着物業界が行ったのが製品単価を上げること。
そうする事により、今まで日常生活で使用していた着物が段々と晴れ着へとニーズが変化していったのです。
着物が高額になっても着物を作る職人さんへの報酬は安く、宣伝広告費にほとんどのお金が使われてしまっています。
つまり、消費者に届くまでの距離が遠いのです。
この構図は、日本のアニメ業界とも少し似ているかもしれませんね
着物業界のシステムが変わらない限り、リユースビジネスは今後も伸びて行くでしょう。
このリユース着物の影響からか、最近ではさらに
日本の和の伝統を学ぼう!
とする日本の若者や外国人が多く、日本の伝統文化を知るきっかけにもなっています。
レンタル着物が増加中!
リメイクやリユース着物と似ているもので、レンタル着物なんてものもあります。
最近では、レンタル着物が一番人気のある着物でしょう。
着物を購入するとなると高額になり、後々その着物を使う場面も限られて来ます。
ですが、こういった観光の中でのレンタルサービスは、若者の間で流行りのインスタ映えの需要にも合っているのです。
ちなみに、インスタグラムでは女性の着物姿だけでなく、若い男性の和服姿も目立ちますよ!
観光だけでなくても、成人式や結婚式でもレンタル着物を着る日本人の若者は結構多いですよね。
実際に、著者ひもくみも成人式の日に着物を借りました。
かなり派手な振袖です(笑)
もう大分と昔の事なので値段は覚えていませんが、購入するよりはるかに安かったのを覚えています。
このレンタル着物の中には、
- 着付けサービス
- 小物(バッグとファー)の無料貸し出し
といったサービスもありました。
髪のセットやメイクも、たしか割引が付いていたような気がします
レンタル着物は安さ故に職人の手描き友禅などはなく、プリント柄を中国で大量生産しているところがほとんどです。
なので、日本のレンタル着物を利用しても、日本の職人に対価は支払われておりません。
さらに、伝統工芸の後継者不足の問題もあり、日本の職人たちは減っていく一方です。
そう考えると、本当の意味で日本の伝統工芸を守っているとはなりませんよね?
レンタル着物が普及した最大の理由は価格の安さにあります。
なので、着物を売る呉服業界も今の時代に合った生産体制に変えて行かなければ、生き残れないのかもしれませんね。
着物を通しての「体験型観光」
最近では着物をただ着るだけでなく、着物レンタルで着物を着ての記念撮影や着付け体験なんかも人気があります。
また、旅館やホテルの宿泊施設で浴衣や着物の貸し出しサービスも増えています。
この背景には、海外から来るリピート客へのアプローチがあります。
着物をただ着るだけであれば、飽きが来て満足できなくなって来ます。
そんな客層へ日本に何度も来てもらえるよう、日本の文化をもっと味わってもらえるようなマーケティング戦略へと移行しているのです。
その一つの取り組みが「体験型観光」。
日本に来る海外の観光客たちに日本の伝統工芸であったり、職人の技を見てもらう日本のTV番組なんかもありました。
そういった企画も体験型観光の一つだと思います
日本の職人技は、海外の人達も目を見張るものがあります。
例えば、日本の職人さんが包丁を砥ぐと格段に包丁さばきが良くなるらしく、アメリカで活躍している日本人の職人さんもいます。
和菓子職人になりたい!
とドイツからはるばる留学して来たドイツ人女性もいました。
日本の職人技はきめが細かく、繊細な表現を得意とします。
そういった技に憧れる外国人は多いのでしょう。
日本のオタク文化もそうですが、元々日本人には探求心の強い人が多いので、何かを極める職人気質を持つ人が多いのだと思います
そういった何かを極める姿勢は海外でも、
COOL!
と映る事が多いので、着物などの体験型観光を通して、日本の職人技を見て体験してもらうというのは、今後の日本の観光業にとってもキーポイントとなるでしょう。
着物で海外旅行や海外生活♪
日本国内だけでなく、海外旅行または海外で生活している日本人の間でも、着物は流行っています。
日本人が着物を海外で着ると、
- 非日常の感覚を得られる
- 日本人としての自覚が生まれる
- 外国人に写真撮影をお願いされる
- 上品に見られる
といった体験談を多く聞きます。
着物を海外で着るのにオススメな理由は、他にもまだまだあります。
まずは、荷物がかさばらないこと。
着物は直線で縫われているため、たたむとただの平面の布になります。
なので、何着も持って行く必要はなく、帯との組み合わせでイメージを変える事が出来るので、洋服みたいに何着も持って行く必要がありません。
また、着物は冷え性対策にもなります。
袖丈が長いので冷房対策にもなりますし、足袋を履くと足元の冷えを防いでくれます。
意外にも足元の風通しは良いので、暑さ対策にもなりますよ!
これも日本の四季から学んだ、生活の知恵かもしれませんね。
着物の着付け動画をYouTubeで探すと山のようにあります。
その中で、人気な着付け動画をご紹介したいと思います。
かなり丁寧に解説されているこの動画。
コメントでも、
とても分かり易く一人でも着付けが出来た!
と好評の動画です。
初心者の方には最適な着付け動画でしょう。
この記事を通して、なぜ『着物(Kimono)』が海外で人気なのか?を追って行きました。
その調べて行く中で、
日本人としての誇りや文化を守りたい!
という気持ちも感じられました。
着物は長い年月を経て日常生活で着るものではなく、滅多に着ない晴れ着として定着しています。
なので、なかなか若者には手の届かない代物へとなってしまいました。
しかし、最近では日常生活の中で着物を着る日本人も増えて来ており、価格もリユース着物などにより安価になって来ています。
ひもくみも「着物は高い」というイメージがあり、手の届かない衣服だと思っていました。
ですが、最近の流行や動向を見ていると、
私でも着れるのではないか?
という勇気をもらいました。
もしかしたら、数年後には「着物=高い」というイメージも変化し、より大衆化されているかもしれませんね。
そんな日本が生んだ「着物(Kimono)」を、皆さんもぜひ着てみてはいかがでしょうか?
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