みなさんは、ガネーシャという神様を聞いたことはありますか?顔は象なのに、体は人間??ちょっと不思議な神様ですね。
ガネーシャは何の神様?
ガネーシャという名前はサンスクリット語で、ガナ=群集、イーシャ=の主 です。
インドではとても人気の神様です。現世利益をもたらすので、富の神様として信仰されています。インドのお店では必ずと言っていいほどガネーシャの像が置かれているそうです。また、あらゆる障碍を取り除くことから、新しいことを始めるにあたっても信仰されます。インド古典舞踊でも、始まりのときにガネーシャの踊りを踊ったりします。例えば、一年の始まり、発表会の一番最初等です。
ガネーシャは縁起の良い神様です。彼は純粋であることと吉兆を表します。彼の存在はすべての後ろ向きなことを取り除き、幸運をもたらします。人々は幸運のために彼の像を家に保持します。彼を見て熟考することによって、すべての否定的な考えが落ち着くので、自分の心は純粋で肯定的な思考で幸運になります。彼の思い出は心と体を安定させます。献身的に礼拝する人は邪悪な力から守られています。したがって、ガネーシャを礼拝することは、健康と幸福のために非常に幸運で有益であると考えられています。
また、学問の神様でもあります。マハーバーラタという古代インドの宗教的、哲学的、神話的叙述詩を書いたと言われています。マーハーバラタは、口述筆記です。
ガネーシャは知性の神様です。彼は知性である自然の最高のタッタバを代表しています。ブッディ(知性)と彼の関係から、彼は仏教で尊敬されています。彼の大きな頭は知識と知性を具現化します。したがって、彼の礼拝は、ヨガにおけるヤマとニヤマの練習と同じ効果があります。彼は無知、妄想、愛着、エゴイズムなどの障害を彼の信仰者から取り除き、解放を容易にするため自己浄化を導きます。彼は、すべてに隠されている真実を見るのに役立ちます。
(Why To Worship Lord Ganesha?より引用)
※タッタバは、真理、真実を表す言葉です。
※ブッディとは、知性、知恵を表す言葉です。
※ヤマは日常生活においてやってはいけないこと、やらないように気をつけること、ニヤマは進んで実行すること、やった方がよいことです。
手に持っている持ち物の意味
体の形や手に持つものは、ガネーシャの持つ特徴を分かりやすくするために擬人化されたそうです。ガネーシャ象は四本の手を持っています。斧、ロープ、菓子を持ち、残りの1本は手を開いて前に向けています。それぞれは次のような意味を持っているそうです。ただしこれには諸説あります。
(http://wp.patheos.com.s3.amazonaws.com/premium/whitehindu/files/2013/10/Symbolism-of-Ganesha.jpgより)
象の頭 | 知性を代表します。象の鼻は物事を区別する能力の象徴 |
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額の三つ叉のほこ | 過去、現在、未来。三つ叉のほこのマークは彼のお父さんのシヴァの象徴 |
ロープ | 信者を最高の目標へと引き寄せる |
蓮 | 人生の高い目標。この世界に存在するが、汚れていないもの |
お菓子 | 自分自身を理解すること、人生を楽しむこと |
大きなお腹 | この世界の均等に起こるすべての良いこと悪いことの意味をかみしめること |
足の位置 | 片方の足が地球の地面についていて、もう一つの足は天国に上がっている。これは、物質的な世界と精神的な世界の両方の重要性を示す |
ねずみ | 下記で詳しく説明します! |
本 | 彼はマーハーバラタの筆記者。また、知識や学ぶこと、文学の神でもある。 |
へび | 不安を引き起こすものをコントロールする |
開いた手のひら | 神からの恩恵のジェスチャー |
折れた牙 | 良いことを続け、悪いことを捨てる能力。一つの牙は集中する象徴でもある。 |
斧 | 障害物をなくすために使われる。執着を断ち切る |
(Ganesha: Everything You Need to Knowより和訳)
ガネーシャ神話について:どうして象の顔なの?
いくつかの神話がありますが、有名なのがあるので、紹介します。
パールバティ(シヴァの奥さん)は、身体を洗った時に出た汚れを集めて人形に命を吹き込んで自分の子供を作りました。その子供が、ガネーシャです。ガネーシャは美少年だったとのことです。
ある日、ガネーシャはパールバティの命令で、浴室の見張りをしていました。その時に父であるシヴァが帰還します。ガネーシャは偉大な神である父が帰還したとは知らずに、浴室に入ろうとするシヴァを拒みました。シヴァは激怒し、ガネーシャの首を切り落とし遠くになげ捨てました。
そのあと、パールバティに会ったシヴァは自分の子供だったということに気が付きます。(親子なのにどうして知らないの?という疑問をもちますよね笑)投げ捨てたガネーシャの首を探したのですが、見つけることができませんでした。なので、一番最初に出会った象の首を持ち帰り、ガネーシャの頭として復活させました。
(参考:ガネーシャが生まれたわけ・Ganeshaより)
乗り物はネズミ!!?ガネーシャのネズミの名前
(Ganeshaより)
よく画像をみてみてください・・・
ネズミがいるのに気が付きましたか??
ネズミはムシカと言います。ムシカは元々、神々の中の帝王に仕える半神半獣の奏楽神団でした。その当時、ムシカはうっかりヴァマデーバというリシ(神話、伝説上の賢者、聖者たち)の足を踏んでしまったことから呪いによってネズミに変えられたと言われています。後に怒りが収まったリシは、いずれ神々がムシカの前で頭を下げるときがくるだろうと予言したそうです。
ガネーシャが幼い頃、巨大なネズミが彼の友達を怖がらせるようになったそうです。それはネズミに姿を変えたムシカです。ガネーシャはそれを縄でとらえ、ヴァ―ハナ(神々の乗り物として描写される動物、架空の生き物のこと)にしました。その話の影響からか、ガネーシャは「暗闇で増えるネズミの如くとりとめなく湧いてくる雑念を追い払う」という意味があるそうでうす。また、ネズミは嗅覚の象徴です。嗅覚のするほうへ自由に行ってしまいます。ガネーシャがネズミをヴァ―ハナにしたということは、ネズミによって象徴されている「欲望と無智を制御してくれるもの」の象徴ともされています。また、ガネーシャがムシカに乗るという事は象がネズミに乗るような「不可能を可能にする」ことを象徴します。
(参考:Ganesha・ガネーシャ神の乗り物はネズミ・ガネーシャ・ヴァ―ハナ・ムシカより)
ガネーシャの開運グッズ
ガネーシャについていろいろみてきましたが、とにかく縁起の良い神様と言うことが分かりましたね。ガネーシャのグッズがたくさんあるので、お守りに持ってみるのも良いかもしれないですね!!意外と人気です。
日本でもインドっぽいグッズを扱うお店で販売されていたり、インターネットで手に入れることができます。個人的に、インドのフェスティバルがオススメです。東京でいうと秋に行われるナマステインディアです。
先日ネパールの友人の家にお邪魔してお昼をごちそうになりました。友人の家にもしっかりガネーシャの置物と壁掛けがありました。玄関に飾ってあったので、どうして玄関なの?と質問したところ、女性が生理にになってしまうとガネーシャなどの神様に触ることが出来ないし、部屋に置いてしまうと服などに触れてしまう可能性があるからと言っていました。
ガネーシャの置物の開運効果
インド料理屋さんに行くとガネーシャの置物を見たりしませんか?しかし置いてある場所は様々かもしれません。また、ガネーシャの像も若干違っているかもしれません。向きや置く場所でどうやら開運効果も違うようなので紹介していきます。
ガネーシャの像の置く場所ですが、ほとんどの人が成功と幸福を呼び起こす特定の場所を認識していません。ヴァーストゥ(アーユルヴェーダの建築学)によれば、像を置く最高の場所は家の北東の角です。この場所はプージャをする場所(瞑想をする場所)にも最適な場所です。また、座っているガネーシャ像は家に最適です。彼は穏やかですが、断固たる外見です。あなたが家に欲しいと考えているエネルギーの種類です。
もし、幸福、平和、そして繁栄を求めているのならば、白色のガネーシャを家に置くべきです。この特定の色が目的の清純と精神性を表すからです。自己成長を望む場合は、朱色のガネーシャ像を家に置くべきです。朱色は人類の精神的支配を表します。
そして、ガネーシャの鼻の位置もポイントです。座っているガネーシャ像では、鼻の傾きに対して彼の左手は家に置くべきです。それは、幸福と成功を表しています。また、鼻の傾きに対して彼の右手は、ガネーシャですら喜ばせるのが難しいようです。もし厳しい儀式が出来ないと、燃える太陽の力を発揮するからです。職場にガネーシャ像を置きたい時は、立っているガネーシャ像を置きましょう。エネルギーと熱意を運んできてくれます。
ガネーシャの像を置くとき、ネズミとインドのお菓子のモーダカが彫像の一部にあることを忘れないようにしましょう。これは彼の目的にとって吉兆であり、不可欠です。ネズミは不可欠な願望を表し、お菓子は喜びに気を散らさないことを表します。また、ガネーシャ像は一つが良いでしょう。2つ以上のガネーシャ像を持つと、彼らのエネルギーを邪魔することになります。効果を発揮するためにたった1つだけで十分です。
最も大事なことは、ガネーシャの深い意味について覚えておくことです。彼は、私たちに幸福、内なる平和、そして人生における成功への道筋を示すことを意味しています。彼の象徴は逆境での忍耐です。人間の精神に似ていますね。
(Don’t Forget These 10 Rules When Placing Your Ganesha At Home Or Workより和訳)
ガネーシャの弟である神様を見てきた!
マレーシアでトップクラスのヒンドゥー教の聖地、バドゥケイブ(バドゥ洞窟)に言ったことがあります。なんと272段の階段があります。聖地と言うことで、かなり多くの人がここに訪れていました。
バトゥケイブにつくと、まず目に入るのがこの大きな金色の像です。
軍神ムルガン神だそうです。ムルガン神は、南インドで深く信仰されている神様です。6つの山に砦を持って悪魔を退治するための軍隊を操るそうです。そのため、ムルガン神は丘の上や山の上が好まれます。ちなみに、ガネーシャの弟の神様とのことです。
階段を頑張って上ると、一番上にはヒンドゥー教の神様が勢ぞろいしてます!
洞窟みたいなところにたどり着きます。
中にも神様がいます・・・!!
神々しい光が入っていたので思わず写真を撮ってしまいました。
聖地と言うことでインド人の方が多くいました。民族衣装が素敵ですね!!
(参考文献:マレーシアマガジンより)
ヒンドゥー教やインドの神様に関して、他にも記事を書いているので、良ければ読んでみて下さい♡
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