南米コロンビアと聞くと、危ないイメージを持っている日本人が多いのではないでしょうか?

コロンビアと言うよりも、そもそも中南米に良いイメージがあまりありませんよね
ひもくみは以前にコロンビアの首都ボゴタに4年近く住んでいましたが、実際にコロンビアに住む前まで

コロンビアって危なくない?大丈夫??
と家族や周りの友達から心配されました。

ですが、そんな心配とは裏腹にコロンビアを楽しんでおりました!
私結論だけ言うと、コロンビアは比較的安全な国だと思います。
治安なんてものは地域によるでしょう。

そして、それは何もコロンビアに限った話ではありませんよね?
アメリカやヨーロッパだって、地域によってはスラム街もありますし高級住宅街だってあります。
それは、コロンビアも一緒です。
そんなコロンビアの治安について、実際にコロンビアに住んでいたひもくみがまとめてみました!
コロンビアのエストラト(階級)制度
コロンビアの治安の話をする大前提として、まずコロンビアには階級社会が存在している事を知らなければなりません。
エストラト(階級)により、地域ごとの治安は大きく変わってくるのです。
コロンビアの階級は全部で6階級あります。
それぞれの階級を説明すると、
1
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2
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3
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4
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5
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6
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---|---|---|---|---|---|
とても低い
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低い
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中の下
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中
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中の上
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高い
|
となります。
- 5と6:富裕層
- 3と4:中産階級
- 1と2:貧困層
となっています。
この階級に分ける事により、5と6の階級は中産階級や貧困層よりも税金などのお金を多く支払わなければなりません。
そして、階級が下がるにつれて支払う額は減って行きます。
それは家賃や光熱費などの料金も比例します。
さらに、1と2の貧困階級の人達に関しては補助金を受け取る事が出来ます。
第4階層だけが第1~3層を補う必要はなく、また補助金などの恩恵もないので自分たちの自己責任で生活して行く形となります。
このエストラトという階級制度は問題点も多く、国連からも格差の是正などを指摘されています。
また、多くの人々が助成金を受け取るのをやめ、その資金をどのように配分するのか考える「教育」の必要性がコロンビアでの課題でもあります。
- 北:富裕層エリア
- 南:貧困層エリア
この構図はどこの国でも見られますよね。
第1~2階層の人達が働きに行く時は北に進んで行かなければいけないので、時間も掛かるし給与も低賃金です。
一方、富裕層の人達は自宅からオフィスまでは近く高い給与を貰っています。

ひもくみがボゴタに住んでいて感じたのは、道が整っているかどうかや建物の造りも階級ごとのエリアによって違うということです
高級住宅街周辺はやはり道もしっかりしており、高層アパートなんかも多いのです。
治安もかなり良いので、快適に過ごせるかと思います。
私たちは第4階層エリアに住んでいたのでボゴタでは中流階級です。
生活には満足していましたが、レンガ道が崩れていたり瓦礫やごみが散乱している道もありました。
なので、道を歩く際には注意して歩かなければいけませんでした。
コロンビアの治安が悪いとされる理由
コロンビアの社会問題であるエストラト制度の影響により、コロンビアの治安は地域によってかなり違ってきます。
ですが、日本人の皆さんや海外の方が持つコロンビアのイメージは、
- アマゾンやドラッグの多い国
- 犯罪の多さによる恐怖
に分けられるかと思います。
ですが、コロンビアでも場所によってはかなり近代的です。
こんな場所もあるコロンビアなのですが、なぜ治安が悪いと思われるのでしょうか?
アマゾンのイメージ「南米」だから
以前ひもくみはTwitterで、
ひもくみがコロンビアに行く前、よく日本の友達に心配されてました。
— JapaNEO@海外ブロガーたち (@kaigaineta1) May 11, 2021
そして、そんな友達にコロンビアの写真を送ると、
え、意外と近代的やん😮
ねぇ、もしかしてコロンビアはまだアマゾンの世界だと思ってたかい😂?
みんなが思うコロンビア像を私は知りたい! pic.twitter.com/RGpOWOwy7i
というツイートをした事があります。
すると、中南米在住の日本人の方達から、

分かるわぁ~~~!!
というコメントが来たり、

え、コロンビアってこんな近代的やったん?知らんかった!!
という意見で分かれました。

皆そんなアマゾンのイメージとかあるわけないやん!まさかな(´ー`)
とか私はツイート前に思ってましたよ(笑)
ですが、みなさん意外と中南米に対してアマゾンのイメージを持っているようです。
コロンビアはアメリカの影響を強く受けています。
それは文化や社会もそうですし、為替の影響もそうです。
そういった背景もあり、アメリカ企業が結構コロンビアにも進出しています。
例えば、「Subway」や「McDonald's」、「KFC」など。

日本と似ていますね!
もちろん、コロンビア企業もちゃんとあります。
有名どころは
- 「Exito」(スーパーマーケット)
- 「Juan Valdez」(コロンビア版スターバックス)
ですかね?
こうやってコロンビア内を見てみると、結構発展してると思いませんか?
ドラッグのイメージが強いから
コロンビアと言えばドラッグ。
そんなイメージが付いたのはいつ頃からでしょうか?
それはホルヘ・エリエセル・ガイタンが生きていた1900年代からです。
ガイタンの政治的思想は、社会主義・共産主義を基にしています。
彼は法律を学んでいた事もあり、特にコロンビアの貧困層に対しての演説を行ったりデモを行ったりしていました。
ガイタンの時代は、まさに冷戦時代。
- 資本主義:アメリカ
- 共産主義:ソ連
との闘いの時代でした。
ガイタンの思想はソ連寄りで、

コロンビアが共産主義に染まらないようにアメリカの介入がガイタンにあったのでは?
と言われています。
なぜなら、アメリカのCIAが何とかしてガイタンの左翼的思想を止めに様々な提案をしたからです。
提案の具体例を挙げると、
- フランスの大学での教授の枠組
- 土地や金銭の付与
- ガイタンの子供たちへの教育投資
などとなります。
しかし、そういった全ての誘惑にガイタンは断固拒否。
そして、1948年にガイタンは貧しい青年によって殺されてしまうのです。
ガイタンの亡き後、コロンビアは「暴力の時代」へと突入します。
ガイタンを支持していたゲリラ軍が、コロンビア各地で暴動を起こすのです。
その左派ゲリラ軍に裏ではソ連が武器を与えます。
そして、さらに暴動は激化して行き冷戦後のソ連崩壊後、左派ゲリラ軍の資金源は無くなります。
そこでゲリラ軍たちが目を付けたのがドラッグだったのです。
ゲリラ軍たちがマリファナやコカインなどを育てそれらを世界に売りつけていました。
現在でも一部のグループはドラッグ栽培を続けており、コロンビアの問題の一つとなっています。
元々は貧困層を助けようとしたガイタンの死から生まれたゲリラ組織。
彼の死を悔やみ暴動を起こしたゲリラ達は当初の復讐心は忘れ、お金に目が眩み今なお現存してしまった組織です。
ホルヘ・エリエセル・ガイタンは政治家として活躍は出来ませんでしたが、死後に彼が残したコロンビア社会への影響は大きかったでしょう。
実際に日常の中で犯罪が多いからコロンビアでは日常の中での犯罪はわりとよく聞きます。
よくあるのがナイフや銃で脅してスマホや金品を奪う犯罪です。

ひもくみの知り合いや友達でもこんな被害に遭った話をよく聞きました!
こういった犯罪が起きる場所はバブルっぽい貧富の差が激しい場所が多いのです。
逆に貧富の差に関わらず、近所付き合いがしっかりしているような地域は安全です。
ひもくみのTwitterで知り合った友人で第1階層のシウダー・ボリバル(Ciudad Bolívar)エリアに住んでいる方がいるのですが、

彼が無事に過ごせているのは近所付き合いがあるおかげかな?
と思っています。
みなさんもイメージありません?
貧しい地域ほどみんな協力したり人との関わりが多い一方、富裕層の地域ほど人付き合いが乏しく冷たい。
そのイメージ通りの事がコロンビアでは起こっています。

ひもくみ夫婦は第4階層以上の環境の人達ばかりと関わって来たのですが、保守的で自己中な人が多い印象でした(汗)
基本的に富裕層の人達はメイドさんなどの下々の者たちに身の回りの事をやってもらう事が多いです。
なので、やってもらう事が当たり前という価値観が少なからずあり謝罪や感謝の気持ちを言う人が少ないように思います。

謝らないといけない場面でも、「Pero pero...(でもでも...)」と言い訳ばかりします(笑)
一方、貧しい地域の人ほど時間厳守で謝罪や感謝の気持ちを述べれる人が多いです。

そういう事をちゃんとして働かないと、金持ちの人達に文句言われますからね
そして、貧困層の地域の人ほど

金持ちは不平等にお金儲けしてるんだから盗まれて当然でしょ
という考え方があるように思います。

実際に働き方もホント不平等なんで、そういう考え方も分からんでもないんですよね…
富裕層の人達は親戚や知人の伝手で大企業や官僚職に就けたりします。
しかし、貧困層は重労働かつ低賃金労働が多いのです。
もちろん盗む人が1番悪いのですが、その問題の背景にはコロンビアの社会構造があるという事だけは覚えておいて下さい。
コロンビアの現在の治安は良い?
コロンビアの現在の治安は以前のドラッグマフィアの時代と比べたら大分と良くなりました。

その証拠に欧米人の観光客がたくさんコロンビアに来ていますよ!
もちろん、他の国と比べたらコロンビアではまだ危ない場所や環境は存在しています。
ですが、あなたが思っている以上にコロンビアは意外と安全な国かもしれませんよ?
そんなコロンビアの治安について、それぞれのシチュエーションごとに治安の良し悪しを語って行きます!
コロンビアの空港の治安
コロンビアの首都ボゴタに到着する時は「エルドラド国際空港」にみなさん着くはずです。

エルドラド国際空港の中はとても綺麗です!
空港内の職員(特にコロンビア人女性)は冷たい人が多いのですが、入国・帰国は問題なく出来るかと思います。
また、コロンビアの職員でも英語を話せる人もいますが、スペイン語しか話せない人もたまにいます。
なので、少しスペイン語を話せる方が問題なくスムーズに行くでしょう。
エルドラド国際空港に到着して外に出ると、コロンビア人のタクシーの運転手たちが待ち構えています。
リーズナブルな価格を提示される事がほとんどだと思いますが、たまにスペイン語を話せない観光客に対してぼったくりな値段を提示してきます。

そんなぼったくりの話をひもくみは聞いた事があります!
そうなった場合、あらかじめコロンビアでの平均的なタクシー料金を調べておき、

この値段じゃないの?
と交渉してみるのもありでしょう。
コロンビアの旅行中の治安
コロンビアは昔と比べて遥かに治安は良くなりましたが、他の国と同じでスリ等には気を付けなければいけません。

ひもくみは肩に掛けていたバッグが誰かにぶつかり開いてた事があります…!
スリに遭っていた事自体は全く私は気付きませんでした。

ファスナー付きバッグよりも服のポケットに貴重品を入れる方が安全ですよ!
と観光ツアーガイドの方がおっしゃっていたのですが、まさにファスナー付きのバッグが被害に遭ったので納得です…。
なので、みなさんは大切な財布や携帯をしっかりとポケットにしまっておきましょう。
と言っても、ひもくみは以前ボゴタの道端で、ポケットの穴が大きすぎるジャケットに携帯を入れていました。
そのためポケットから普通にiPhone(とケースに入ってたクレジットカード)を消失してしまうというハプニングを起こした人間です…。

ひもくみの場合は、今後洋服選びにも気を付けたいと思います(笑)
また、観光地を訪れている最中、軍服姿のコロンビア人達をよく見かけた事があります。
彼らは観光客や町の治安を守る為のまさしく軍人です。
特にこの写真を撮影した日はコロンビアの選挙日でした。
その上、私たちが歩いていた場所が選挙場所に近かった為、いつも以上に厳重に軍人が配備されていたのです。
こんな堂々と観光地で軍人が立っている事は珍しいかもしれません。
ですが、特別な日以外でも
- スラム街などの危ない地域
- ATMで大金を引き出す
などの場所ではごつい警官や軍人がいる場合があります。
コロンビアの留学中の治安
日本人の学生でコロンビアに行きたい場合は、
- ロスアンデス大学
- ハベリアナ大学
などに留学される方が多いかと思います。

実際にひもくみもロスアンデスかハベリアナ大学からしか、日本人留学生を見た事がありません!
ロスアンデス大学やハベリアナ大学はどういうところかと言うと、首都ボゴタの中でも有名な私立のお金持ち大学です。
なので、大学周辺の治安はよほどの事がない限り安全でしょう。
しかし、大学近くの道などに物乞いやホームレスの人達が多く、しつこくお金をせがまれる事が多いです。
もしそういう人達に出逢った場合、無視するか小銭を渡してすぐに立ち去った方が良いでしょう。

ちなみに、ひもくみの夫も過去にロスアンデス大学に奨学金付きで通っていた事があります!
夫は第2階層の貧困階級からの出身にも関わらず、裕福な家庭の生徒たちを抜かして成績上位でロスアンデス大学の奨学金を勝ち取ったのです。
ですが、ひょんな事から奨学金を失くしてしまい、そこから退学せざるを得ない状況になりました。
それでも夫は学問の道を諦めきれず、コロンビア国立大学に自分の働いたお金でもう一度入り直します。

ひもくみも夫と一緒にコロンビア国立大学に行った事がありますが、自然の多い綺麗な大学でしたよ!
そんなコロンビア国立大学もボゴタの中では有名なのですが、よくデモが起きると暴動の舞台となります。
グラフィティー・アートがこんな感じで道に描かれたりするので、デモの間はなるべくコロンビア国立大学には近づかない方が良いかもです。
コロンビアの夜は大丈夫?
基本的にコロンビアのどの地域でも、夜中にむやみに外出するのは控えましょう。
もちろん何もない事の方が多いと思いますが、何か問題が起きても夜なら仕方ありません。
それを現地のコロンビア人達も分かっているので、ほとんどの人達が夜中は外出しません。
例えば、友達と遊んで帰りが遅くなったりする場合は、ほとんどの人が配車サービスのUberかそれに似たサービスを使います。

タクシーも配車サービスも、コロンビアでは料金が安いので積極的に使う事をお勧めします!
クリスマスや新年には夜遅くまで祝うコロンビア人たちも多いので、そういったイベント時には夜中でも安全さが増します。
ですが、そういった場合でもコロンビア人の友人知人となるべく離れず一緒にいましょう。
首都ボゴタのエリアごとの治安情報
ここからは、ひもくみが知りうる限りの首都ボゴタ内の治安情報をご紹介して行きたいと思います。

コロンビア出身の夫とも確認しながら治安情報を載せております!
コロンビアの首都ボゴタで旅行や留学、滞在などをお考えの方はこれら地域の治安情報を参考にしてみて下さい。
それでは、それぞれのエリアごとの治安を見て行きましょう!
ラ・カンデラリア(La Candelaria)の治安
大体の観光客の方たちがこのラ・カンデラリア(La Candelaria)に行くかと思います。
エストラト制度の階層は、第2と第3階層が入り混じっています。

南に行くほど第2階層エリアなので注意しましょう!
ラ・カンデラリアは観光地なので、その中で行われるスリはプロ級です。
なので、貴重品は必ず肌身離さず持つようにしましょう。
この場所では、フリーウォーキングツアーという最後にガイドの人にチップを自由に渡す無料の観光ツアーがあります。
ひもくみたちは「BEYOND COLOMBIA」という団体のものを利用しました。
フリーウォーキングツアー以外にも、食べ歩きが出来るフリーフードツアーというのもあります。

どちらもリーズナブルにコロンビアの歴史や文化、食などを学べるのでお勧めですよ!
ただし、これらのツアーは基本的に英語かスペイン語になっているのでどちらかの言語習得が必須です。
一方、コロンビアでデモが起こると一番危険なのもこの地域です。
デモを起こすコロンビア市民に対して、コロンビアの警察たちが催涙弾(さいるいだん)を投げているのを見た事があります。
なので、コロンビアでデモが起きている際はラ・カンデラリアで観光するのは避けましょう。
サンタ・フェ(Santa Fé)の治安
こちらのエリアも、外国人観光客には人気なエリアです。
エストラト制度の階層は、第1~第4階層まで入ります。
- 南:第1と第2階層
- 中部:第3階層
- 北:第3と第4階層が入り混じる
となっています。

特に南が危ないので気を付けましょう…!
サンタ・フェの範囲は、
- モンセラーテの丘
- 国立博物館
- 黄金博物館
といった観光客にも人気なスポットも入ります。

特にモンセラーテの丘と黄金博物館は観光にお勧めですよ!
このように天気が良ければ、ボゴタの絶景を眺める事が出来ます。
ひもくみ夫婦は以前、モンセラーテの丘の付近で危ない目に遭いそうになりました。
モンセラーテの丘まで歩いて行くつもりが、その日はコロンビアの選挙もあってか通常の道が使えませんでした。
そして、その時に怪しげな道を友人が見つけたのです。
その道は第1階層のスラム街で、
このような道をひたすら友人たちと一緒に歩いて行きました。
ずっと真っすぐでしたが、道のりの途中で警察犬3匹を従えていた警察官に会い、

ここは危ないから、早めに進んで行った方が良いよ
と忠告されました。
そして、その忠告されたすぐ後に、一組の若者グループが道の途中にいるのを発見します。
見るからにスラム街出身の若者たち。
そして、その若者の中心に一人だけ年老いた男性がいました。
ボスの風格があり、手には棒が握りしめられていたのです!

この道を通るのか…
と思っていたら、その棒持ちのボスが突然立ち上がりこっちに向かって来ました。
そんな光景を見た私たちはビビッてタクシーを呼ぼうとします。
すると、その反応を見た若者とボスたちは私たちをあざけ笑ったのです。
しかし、最終的には何も起こりませんでした。
棒を持っていたボス風の老人は、ただ足が悪いから棒をステッキ代わりに持っていたようです。

何てややこしい!
なぜ笑われたのかは分かりませんが、

ひもくみは絶対にボスが棒で脅し、財布を出さなければ襲われると思いましたよ(笑)
スラム街がなぜ観光地の近くにあるかというと、スリを行った後に簡単に姿をくらますためです。
今回私たちは運よく何も起こりませんでしたが、一人では絶対にスラム街を通らない事をお勧めします!
テウサキリョ(Teusaquillo)の治安
ひもくみ夫婦が実際に住んだ事のあるエリアです。
この地域は、国立・私立含めコロンビアの有名大学が数多く建てられています。
また、学生たちの多いエリアでもあります。
エストラト制度の階層は第3~5階層まで入ります。
- ほとんどが第4階層
- 東:第3階層エリア
- 北:第5階層エリア
となっております。

ひもくみの夫が通っていたコロンビア国立大学やハベリアナ大学もこのエリア内にありますよ!
テウサキリョの場所にもよりますが、私たちが住んでいたアパートから
- ラ・カンデラリアやサンタ・フェなどの観光地まで:徒歩25分(バスやタクシー10分)
- 高級住宅街が建ち並ぶチャピネロまで:徒歩10分(バスやタクシー2分)
という交通の便の良さでした。
ボゴタの中心地からほぼ真ん中あたりにテウサキリョは存在するので、どこにでも手軽に行ける交通の便が有難かったです。
そして、テウサキリョには前にも触れたコロンビアの「暴力の時代」を生んだホルヘ・エリエセル・ガイタンの家があります。

実はひもくみ夫婦が住んでいたアパートからガイタンの家がめちゃくちゃ近くにありました!
今ではガイタンの家は博物館みたいになっており、
ツアーガイドさんがガイタンの歴史にも触れながら家の中を紹介してくれます。
また、学生が多いエリアのためかリーズナブルなレストランやカフェが山ほどあります。
もちろん美味しさの当たりはずれもあるのですが、他のエリアよりも外食をより選ぶ事が出来るのもテウサキリョの魅力の一つです。
テウサキリョの治安に関しては、時と場所によるといった感じです。
と言うのも、ホームレスや物乞いの人達が多くたまに会話にならない危ない人もいるからです。

ドラッグ中毒者か障がい者の方なのか…
また、大学付近のホームレスの方達はわりと積極的です。
私が一人で道を歩いていたらしつこく声を掛けられたり、

腕をがっしりと掴まれた事もあります…!
夫と一緒にいるとそこまで積極的に絡まれなかったのですが、外国人一人だとやはり危ないのかもしれません。
チャピネロ(Chapinero)の治安
ここのエリアは、高層ビルや高級住宅街が建ち並ぶエリアです。
エストラト制度の階層は、第1~6階層まで全て入ります。
- 第4~6階層がほとんど
- 南東:第1・2階層
- 南西:第3・4階層
となっております。
ちなみに、日本大使館もこのチャピネロの一角にあり上の写真のビルの中にあります。
このエリアはほぼビジネス街であり、高層ビルや高層マンションが建ち並んでいます。
このエリアからさらに山の方に向かうと超富裕層エリアになります。

ちなみに、ここの地域に日本食やラーメン屋さんが多くありますよ!
日本大使館の方が紹介してくれ、その方と一緒に「SUSHIGOZEN」に行ったり、「ARIGATO」に行ったりしました。
「SUSHIGOZEN」は値段は少し高めでしたが、バラエティーに富んだ日本食があったのを覚えています。
また、「ARIGATO」というレストランは日本人夫妻が経営するレストランでした。
その旦那さんが元は寿司職人だったという事もあり、

寿司を握るのは上手いし魚も新鮮で美味しかったです!
日本食に恋しくなったら、チャピネロにある日本食レストランにぜひ訪れてみて下さい。
チャピネロの治安に関しては、ひもくみが訪れている時には特に何もありませんでした。
しかし、日本大使館の治安情報ではよくチャピネロ付近で窃盗があったのを覚えています。
やはりお金持ちエリアなので、窃盗などの犯罪は起きるものだと意識しておきましょう。
ウサケン(Usaquén)の治安情報
ひもくみ夫婦がこちらも実際に住んだ事のあるエリアです。
私たちはウサケンでは破格的に安いアパートに住んでいました。
コロンビアのボゴタでこれ位のアパートに住むとなると、7~8万円くらい掛かります💡
— JapaNEO@海外ブロガーたち (@kaigaineta1) June 8, 2021
ちなみに、ひもくみ夫婦は家賃が2.5万円台のアパートに住んでて、光熱費込みで2.8万円台です😌
食費も入れたら、2人で計4.5~5万円/月となります。
治安が良くこの値段は、コロンビアでも破格的な安さです🤟✨ pic.twitter.com/AIKXAHHXoj
エストラト制度の階層は、第1~6階層まで全て入ります。
- 北:第3階層がほとんど
- 中部:第4階層
- 南:第5・6階層
となっております。

北に行けば行くほど、第1~2階層エリアとなります!
ウサケンでは「Usaquén Market(ウサケン市場)」というのが有名で、そのマーケットではコロンビアのハンドメイド品を主に売っています。
コロンビアのウサケン市場ってとこでは、コロンビアのかわいい💕ハンドメイド品などが売られています😌
— JapaNEO@海外ブロガーたち (@kaigaineta1) August 11, 2021
ひもくみ夫婦は家からその場所まで1時間以上歩いて行ってます💪🥺🔥
そして、「ワユウ」というハンドメイドバッグをひもくみは買いました💡
これ使ってたら、コロンビア人に間違われないか心配😂笑 pic.twitter.com/Q4eAY0LisT
この「ワユウ」というハンドメイドバッグはウサケンだけでなく、ラ・カンデラリアの観光エリアでも売られています。
また、ウサケンではコロンビアから見たエスニックレストランが数多くあります。

ひもくみが知るだけでも、トルコ料理や中華料理、さらにはシリア料理までありました!
エスニックレストラン以外のコロンビアの食堂みたいなレストランでも、他の地域のレストランの値段よりも少し高めです。
それでも日本のレストランよりかは値段は全然安いです。
ウサケンの治安に関しては、ベネズエラ出身の物乞いやドラッグ漬けのホームレスををたまに見かけるくらいでした。
ですが、ホームレスの人達は他の地域よりもちょっと様子のおかしい人が多かったです。

明らかに行動がおかしいホームレスの人は避けるようにしてました…!
そういった危なそうな人を除くと、ウサケンの治安は良いです。

場所にもよりますが、夜中でも安全に出歩けたりします!
ここに住むコロンビア人は冷たい人や自己中な人が多いですが、人との関わりを無視すれば住みやすさは保証できます。
シウダー・ボリバル(Ciudad Bolívar)の治安
エストラト制度の階層は第1~2階層のみとなります。
よくシウダー・ボリバルは最も危ないボゴタの地域として紹介されます。
たしかに、こんな写真を見ると安全とは言えないかもしれませんね。
ですが、みなさんが想像するほど危険な地域ばかりではないかもしれません。
と言うのも、Twitterでシウダー・ボリバルで生活していた日本人の方と会った事があるからです。
また、カリというコロンビアの都市でも、シウダー・ボリバルと同じくらい治安の悪い地域に住んでいた日本人の方も知っています。
みなさんの想像だと、

外国人である日本人がそんな危ない地域に住むと、何かしら危険な事が起こるんじゃないの?
と思うかもしれません。
ですが、お2人とも地元のコロンビア人達と仲良く無事に過ごしていたと言うのです。
それでは、なぜ何もなく楽しく過ごせる事が出来たのか?

その背景には、地域コミュニティーのしっかりとした繋がりがあるのでは?
とひもくみは考えています。
地域の繋がりが強いため、そのコミュニティーに自分も属してしまえば意外と安全なのだと思います。

その証拠に、シウダー・ボリバルで生活していた日本人の方は毎日コロンビア人達と交流がありました!
観光などでシウダー・ボリバルに一人で行くには危ないですが、シウダー・ボリバル出身のコロンビア人と仲良くなって一緒にそこに行けば意外と安全な場所なのかもしれません。
ただし、シウダボリバルも安全か危険かは場所によります。
もしシウダー・ボリバルに訪れたい方は、知り合いのコロンビア人と必ず一緒に行くようにしましょう。
コロンビアの都市メデジンの治安情報
コロンビアの第2の都市メデジンはコロンビアの中でも有名なビジネス都市です。
なので、日本人の方で

コロンビアで起業したい!
と考える人はボゴタかメデジンかで悩むくらい経済が発展している都市とも言えます。
また、メデジンは首都ボゴタよりも発展しているポイントがあります。
それは電車があるという点です。

実は首都ボゴタには電車ないんです(笑)
その他にも、メデジン出身の有名人には
- 「麻薬王」として世界中に悪名を轟かせたパブロ・エスコバル
- ふくよかなモナ・リザを描いた事で有名なフェルナンド・ボテロ
といった人物がいます。

それぞれの人物に関する観光地もあるので、メデジンを訪れた際はぜひ行ってみて下さい!
ちなみに、ひもくみはフェルナンド・ボテロの博物館に行って来ました。
こんな感じのふくよかな人物や動物を描くのがボテロ作品の特徴です。

パブロ・エスコバルの観光地には残念ながら行けなかったのですが、Netflixドラマ「ナルコス」ファンの方はぜひとも行ってみて下さい!
メデジンの治安に関しては、場所によっては危ない時もありました。

ほとんどの場所は安全なのですが、特に数多くあるバザールのような商業的な場所が少し危険と感じました…
と言うのも、実際に警察が窃盗(?)の犯人を追い掛け回すシーンを私たち夫婦は目撃してしまったのです。
また、コロンビア人の夫も商業的な場所はボゴタにいる時よりも

注意深くしなきゃと感じたよ
と言っていました。
なので、メデジンの商業施設が集まる場所は特に注意して歩いて下さいね!
コロンビアの都市カルタヘナの治安情報
コロンビア旅行するのであれば、絶対にお勧めしたいのがカルタヘナという都市です。

実は観光地として一番楽しかった場所がカルタヘナなんです!
カルタヘナの観光場所の正面ゲートの写真なんですが、ディズニーランドにありそうな建物じゃないですか?
このような観光地内であれば、カルタヘナの治安はコロンビアの中でもかなり安全な方です。
もちろん、モノを落としたりすると盗られるとは思いますが、スリなどは他の都市よりも起きにくい環境でした。
おそらく欧米の人達が観光にお金を落としていってるので、カルタヘナの観光場所はお金が潤っているのだと思います。

このような感じで、馬車で観光気分を味わいたい人なんかがお金を落としていってくれます(笑)
他にも、欧米系の人達がカルタヘナの観光地の土地や家をかなり高額な値段で買収しています。
カルタヘナの気候に関しては、コロンビアの首都ボゴタとメデジンに行ってからカルタヘナに行くと気温の暑さに誰もが驚くはずです。

日本の真夏並みに暑いので熱中症にはご注意を!
そんな高温なカルタヘナはコロンビアの中でも沿岸沿いに位置するので、海から捕れる新鮮な魚料理が最高に美味しいんです。
もしあなたが沿岸沿いのホテルに宿泊して、ビーチを歩き回っていたなら
このような感じで、魚が売られているのを見る事が出来るかもしれません。
また、カルタヘナのレストランに入ると必ずあるのがこのような魚料理!

見るからに美味しそうじゃないですか?
さらに、高温な気候のせいかボゴタよりもフルーツが甘くて美味しいんです。
また、カルタヘナには他の都市にはない魅力がいくつかあります。
それは観光地の近くで動物に触れあう場所があったり、
夜にパレードみたいなのをやっている時があったり、
とこんな感じで楽しい場所やイベントがあるのがカルタヘナの特徴なのです。
コロンビアの都市カリの治安情報

コロンビアの第3の都市「カリ」。
正式名称は「サンティアゴ・デ・カリ」とちょっと長めです。
ひもくみ夫婦がコロンビアのカリ観光をするきっかけとなったのは、コロンビア人の夫の友達がカリで結婚式を挙げると聞いたから。
なので、カリに遊びに行ったというよりも、彼の友達の結婚式に参加するのが目的でした。
そんな私たちが観光したカリは、治安の悪い都市ランキングの上位の町としてよく取り上げられてしまいます。
そんなカリについての治安情報は、dia felizさんという方が「コロンビアのカリのエリア別治安まとめ<保存版>」という記事で詳しく書かれています。
実際にカリに住まわれて、カリの良い&悪いところを見て来た方です。
かなり詳細に地域別の安全・危険地域を書かれているので、

え、じゃあ私のカリの治安情報いらないんじゃ…?
とも思いました。
しかし、実際に「観光」としてカリに行ってきたので、dia felizさんとはちょっと違った視点で書いていきたいと思います。
カリの治安に関しては、首都ボゴタに比べると少し悪いように感じました。
どういうところで治安の悪さを感じたかというと、
- 物乞いがボゴタに比べて多い
- 道路の交通整備もちょっと悪い
といった点でした。
また、物乞いと言って良いのか分かりませんが、コロンビアでは信号待ちしている車に対してショーを見せたりダンス、歌や体操を披露してお金をもらう人たちがいます。

そういうショーがカリでは凄すぎました…!
見た中でも特に凄かったのが、
- おじさんが人形と一緒にサルサダンスを披露(さすが、サルサの町!)
- 火の付いたスティックでジャグリング
といったかなり高度なショーです。
ショーは見れなかったけれど、私たちが歩行者用の信号待ちをしていると、隣の少年がバク転の練習をしていました。

明らかに車の信号待ち時間にやる気満々です(笑)
ちなみに、街中では黒人の方をよく見かけました。
このグラフィティアートを見て分かると思いますが、女性の肌の色がちょっと黒いですよね?
コロンビアに黒人が多い理由には歴史的な背景があります。
昔コロンビアがスペインに占領されていた時、スペイン人たちがコロンビアで砂糖を栽培していました。
その際、彼らが働き手として黒人奴隷をコロンビアに連れ込んだのです。
なので、コロンビアで過ごした黒人奴隷たちの混血もコロンビアには多いのです。
そんな黒人の方たちをカリでは、

NICHE
という愛称で呼んで、自分たちの仲間として受け入れた歴史があります。
それだけ寛容な過去を持っているので、カリの人達は比較的優しい人が多いというのも頷けるのではないでしょうか?
例えば、タクシーの運転手さん達はよく話しかけて来ますし、車は歩行者を優先してくれる方が多かったです。

当たり前みたいな話ですが、これがボゴタでは少ないのです…!!
ちなみに、カリでサルサダンスは有名ですが、実はサルサ自体を生み出した訳ではないんです。

ひもくみは勝手にサルサはカリで生まれたダンスだと思っておりました(汗)
Wikipediaによると、
サルサのルーツは、1930年代のキューバ音楽、ソンやルンバから発展したものとされている。直接的には、1960年代のニューヨークにおけるプエルトリコ人やキューバ人のコミュニティ内で、ラテン音楽に、ジャズ、ソウル、ロックなどの要素を取り入れたものを発祥とする説、さらにその後1970年頃までにニューヨークで確立されたものをサルサの発祥とする説が有力である。
だそうです。
また、カリでは道の至る所にダンス用のドレスショップがありました。
その他にも、ドレスを着たグラマーなカリの女性がパーティーかダンス会場に向かっている光景も見ました。

おそらく休日だったので、ドレス姿の人達が多かったのもあるでしょう
カリの人達は幼い頃から大人たちがサルサダンスを踊っているのを見て、自然とダンスを覚えて行くのだそうです。
なので、特別にサルサのダンス教室に通わなくても、自然とみんなサルサを踊れる人が多いのです。

この写真のダンスは、夫の友達の結婚式で撮影したものです。

若い人たち以上に年配の方たちがサルサを踊りこなしていたのにビックリしました!
それほど、カリでは昔から続くサルサダンスのカルチャーがあるようです。
いかがでしたでしょうか?
コロンビアの治安情報について、ひもくみは詳しく触れる事が出来たと思っています。
少なくとも「コロンビア=危険」というイメージは払拭できたのではないでしょうか?
コロンビア観光・留学・滞在する際、この治安情報を役立てて貰えれば嬉しいです。
この記事でコロンビアのイメージが少しでも良くなりますように!
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