
あれ、最近指の皮がよくむけるなぁ
と最初の内はそんな程度で、特にそんなには気にしていませんでした。
しかし、だんだんとその皮むけが指全体に広がっていき、痛みも感じ始めたのです。
インターネットで調べてみると、この症状は「進行性指掌角皮症(しんこうせいししょうかくひしょう)」という病気である可能性が高いという事が分かり始めました。
進行性指掌角皮症とは?
進行性指掌角皮症(しんこうせいししょうかくひしょう)には、
- 乾燥して皮膚が剥がれ落ちる
- 硬くなって指の皮がむけたりする
- 指紋がなくなったりする
といった症状があります。
指先に一定の刺激が加わると起こるので、水仕事をする
- 主婦
- 飲食店員
- 美容師
などの職業に多く見られる病気です。
- アトピーを持っている
- 敏感肌
- 血行不良による末端冷え性
- しもやけになりやすい人
にも起こりやすいようですね。
実際に、私ひもくみも敏感肌で末端冷え性なので、この病気になったのも何だか頷けます。
進行性指掌角皮症の症状
私の場合は、包丁で小指を切った後に、進行性指掌角皮症は広がって行きました。

指を切った小指から人差し指、中指、薬指、親指と広がり、さらには反対の指先までも…!
最初はインターネットの情報からハンドクリームを頻繁に塗ってみたり、キッチンでの水仕事の時にはゴム手袋でカバーしてみたりしました。

しかし、一向に良くなる気配が見られません…
しかも、指の皮膚もだんだんとめくれ痛くなって来ました。
痛くて症状がひどい指は赤みも帯び始めます。
他には、皮がむけているので衣類などの布に引っ掛かりやすくなりストレスです。
なぜ進行性指掌角皮症が起こるの?
なぜ手荒れ(進行性指掌角皮症)が起こるのか?
それは、指先も目元と同じで皮脂腺が少なく、皮脂膜が薄くなっているからです。
つまり、脂が少なく水分の蒸発を防ぐバリアが薄いので、潤いが失われ乾燥しやすいのです。
吸水性や保湿性に富んでいる角質層は厚いのですが、石鹸や洗剤で頻繁に水仕事をすると水分がだんだんと失われます。
そして、外的刺激を受けやすくなり、角質層の弾力が失われるとひび割れしてくるのです。
この症状は乾燥による原因もあるので、春夏よりかは秋冬にかけて起こりやすいようです。
病院で教えてもらった治療方法
あまりに治る気配が見られなかった為、病院に行ってみる事にしました。
しかし、ひもくみは日本ではなくその当時はコロンビアにいました。

そうなんです!この病気、実は海外で起こってしまったんです…!
今まで日本では発症しなかった病気だったので、おそらくコロンビアの強い洗剤や環境の変化が原因のような気もしていました(その後、女医さんに診てもらった際、実際にその原因で合っていました)。
そういう理由で、コロンビアの首都ボゴタの皮膚科病院に行って来たのです。
実際に、女医さんに診てもらって言われたのが、

1か月したら治るわ!
でした。
つまり、皮膚は約28日周期で生まれ変わるので、その生まれ変わりまで待てということです。
ただし、医師の治療に従ってもらうという条件付きです。

当たり前ですね(笑)
そこで言われた治療方法を、ここからいくつかご紹介して行きたいと思います。
ただし、薬に関しては何の成分が入っているのか詳しく分かっておりません。
スペイン語からネット検索して、日本でも販売している薬品を見つけている状態なので、

まさに何を使って治療すれば良いの?
という参考にはならないかもしれません。
また、治療に関しても個人差は絶対にあるので、私の治療方法は本当に参考程度に読んで頂ければと思います。
強力なクロベタゾールのクリーム
これが一番強力なクリームでした。
日本でこのクリームは販売されていませんが、クロベタゾールについての説明をWikipediaで見つける事が出来ました。
クロベタゾールプロピオン酸エステル(Clobetasol propionate)は合成副腎皮質ホルモン外用剤の一つである。ステロイドとしての強さはI群(最強)である。皮膚炎や乾癬等の皮膚疾患の治療に用いられる。商品名デルモベート。接触皮膚炎に対しても非常に有効である。
剤形には軟膏、クリーム、ローションがある。効力が極めて強いので、大量または長期(2週間以上)にわたる広範囲の使用で全身性の副作用が発現することがある。免疫抑制効果があるので円形脱毛症、尋常性白斑、硬化性苔癬、扁平苔癬等の自己免疫疾患の治療にも使用される。

副作用があるというのが心配ですね(汗)
実際に、このクリームを使用し始めてから生理不順や長期の生理期間が続いたりしました。
クロベタゾールの影響かどうかは分かりません。
一方、このクリームと手袋のおかげで、かなり指先が改善されました。

少なくとも、皮がめくれにくくなりました!
このクリーム(薬)を症状のひどい箇所に塗り、サランラップで朝夜とパックします。
これを5日間繰り返します。
そして、5日目以降は夜だけ10日間塗りますが、サランラップのパックはなしで大丈夫です。

ひもくみも15日間塗った後は使用していません
このクロベタゾールを使用してからの指先の状態がこちら!
少し赤みは残っていますが、指の皮がめくれず治まりました。
しかし、結構皮がめくれて痛かった時期があったからか、

皮膚が足りてないなぁ…
という感じがありました。
そして、ここから1か月が経つと、皮膚がちゃんと元に戻った感覚がありました。
その後、また病院に行くと、このクロベタゾールは

かなり皮膚の状態がひどくなった時に5日間だけ使用するように
と言われています。
夜寝る前のセタフィル(ボディケア用)
セタフィルは日本でも売られていました!

(出典:Cetaphilより)
もしこの商品に興味がありましたら、
こちらでご確認下さいませ!
このクリームを、シャワー後と夜寝る前に必ず付けるようにしていました。

ひもくみは1か月経った後でも変わらず塗ってました!
なぜなら、女医さんから

引き続きこのクリームをシャワー後と夜寝る前に塗るように
と言われたからです。
毎日4時間ごとのシリケアクリーム
シリケアクリームは日本では売られておりませんでした。

こんなパッケージです。
また、ECサイトで商品詳細を見つけたので、スペイン語から日本語に翻訳して載せますね。
シリケアは、皮膚に適用すると密閉した保護膜を形成し、石鹸、洗剤、溶剤などの刺激の強い物質との直接接触を避ける3種類のシリコンを組み合わせています。 毎日の作業で化学物質を使用する人、酸性またはアルカリ性の製品に敏感な人、石鹸、洗剤、塩素系漂白剤と毎日接触する主婦の為に非常に役立ちます。
(piel&vidaより)
このクリームを、毎日4時間ごとに使用していました。
水仕事や洗剤を使う時は手袋を!
水仕事をする時は、この手袋とゴム手袋をしなければなりません。

ドラマなどの医者の手術の時に、よく見かける手袋ですよね(笑)
コロンビアでもアメリカでも、この手袋が30個入りで500円ほどでした。
日本のウェブサイトでは、綿手袋と防水(ゴム)手袋の両方の着用をお勧めしていました。
ゴムやビニールだけだと通気性が悪いため、肌への刺激となってしまうからだそうです。
また、個人的には熱いお湯を使用して水仕事をしたり触ったりした場合、

肌の状態が何か悪いな…
と感じました。
おそらく、熱さも皮膚への刺激となっているのでしょう。
ちなみに、ひもくみは間違えて写真の手袋を四六時中着けておりました。

本当は、水仕事の時だけで良かったのに…
夜寝る時も、外出する時も。
ずっと身に付けていたので、手の中は汗をかいた為か外した時の匂いが臭かったです。
コロンビア人の友達にも、

何でこれをずっと着けてるの?
と言われ、簡単なスペイン語で

病気だから!
と説明したりしてました。
さらに、女医さんにも

何でずっと着けてるの?
と言われ初めて

ずっと着けていなくても良いんだ!
と分かったのです(笑)
1か月後にはモメタゾン(軟膏)
1か月後に病院に行くと、新たな薬としてモメタゾンを勧められました。
モメタゾンは日本語で調べみてると、どうやら軟膏のようですね。
皮膚炎や湿疹などに効果があり、さらに軟膏剤の説明をWikipediaより引用すると、
皮膚に付着し、有効成分を長く皮膚にとどめる働きをする。塗りやすく、皮膚に対する刺激性がなく、有効成分の安定性に影響しないものが求められる。有効成分と基剤との親和性が有効成分の吸収速度に影響する。

皮膚への刺激性がないというところが安心ですね!
軟膏は通常、ワセリンや有効成分の組み合わせで構成されているので安全なんです。
このモメタゾン(軟膏)を、

指先の皮膚の状態があまり良くない時に使用して欲しい
と言われました。
また、このクリームは夜寝る前にも塗ります。
塗ってみた感想としては、塗った後の翌朝に皮膚の乾燥が治まり刺激に強くなった印象があります。
もちろん、その1日の中で水仕事をたくさん行ったり、刺激のあるものに触れると皮膚の状態は悪くなります。
ですが、何も付けていない時よりかは、指の皮膚が強くなった感じがあります。
その他で気を付けていること
これだけやっても、指先の乾燥は止まりません。
乾燥がひどくなると指の皮膚がめくれてくるので、
- 強い刺激を与えないようにする
- ひどければ手袋を付ける
などの対策を取っています。

パソコン仕事や料理は地味に刺激になっているので、手袋は海外生活において今でも身に付けています!
日本は湿気の多い国なので、他の国は日本に比べ乾燥している地域が多いかと思います。
なので、そういった環境のせいか、この進行性指掌角皮症になってからは非常に指が乾燥します。
乾燥すると指先がまた刺激に弱くなり、皮がむけたり刺激の跡が残ったりします。
そうならないよう、なるべく手作業や水作業を減らすよう心掛けている今日この頃です。
コロンビアの女医さん曰く、症状が良くなる事はあっても、完治する事はないのだそうです。
この進行性指掌角皮症の本質的な原因はまだよく分かっていません。
ですが、この病気にかかりやすいのが20代後半以降の女性と言うのは分かっているそう。
そう考えると、

加齢による皮膚の衰えもあるのかなぁ
とひもくみなんかはビクビクしております。
女性によくかかる病気だそうなので、女性の皆さんは特に注意して下さいね!
もし指の皮が長期間むけるようであれば、ぜひ皮膚科で受診される事をおすすめします。
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