イスラム教のモスクとは?特徴・種類や見学マナーをご紹介!

イスラム教のモスクとは?特徴・種類や見学マナーをご紹介!

モスクという建物は、キリストで言う教会(チャーチ)みたいなもの。イスラム教徒の人たちにとってなくてはならない場所です。世界各地で様々な建築様式のモスクがあり、国ごと、歴史的背景によってデザインが違ったりします。

観光地を訪れる際に、そんなモスクも見学したい!

そういう日本人観光客は大勢いらっしゃるでしょう。また、純粋にモスクにいるイスラム教徒の人達と触れ合いたい、イスラムに興味がある。そんな人達に向けて書いている今回の記事。

実は、モスクに入る際のマナー・ルールがあります。私みたいなイスラム教徒にとっては常識なのですが、一般の人達にとってはよく分からない部分だと思います。なので、モスクに行かれる方は、ぜひ参考にしてみて下さい!

モスクとは?

モスクは本来イスラム教徒の人達にとっての1日5回の礼拝場所となります。もちろん、イスラム文化センター(モスクよりかは規模が小さいけれど、イスラム教徒の人達の集まるコミュニティーです!)やあらゆる場所で礼拝用マットを敷けばお祈りする事が出来ます。ですが、モスクやイスラム文化センターなどの集まりに参加して集団礼拝を行う方が、イスラム的にも良しとされています。

あなたがた信仰する者よ,合同礼拝の日の礼拝の呼びかけが唱えられたならば,アッラーを念じることに急ぎ,商売から離れなさい。もしあなたがたが分っているならば,それがあなたがたのために最も善い。(62章9節)

なので、なるべく熱心なイスラム教徒の人は参加するようにしています。

私個人の意見としては、個人で礼拝するよりもモスクで礼拝する方が、まぁ、テンション上がりますよね(笑)

静かで綺麗ですし、イスラム仲間とのコミュニティーの場にもなるので、行った後はかなりのリフレッシュになります。

また、モスクでは金曜日になるとイスラムの講義なんかも行っているモスクも多いかと思います。教会の安息日は日曜日、モスクは金曜日となっています。金曜日がとても重要な日となっているので、イスラーム圏の国によっては会社を昼までに仕事を終え、金曜日に礼拝しに行く、という事もあります。

実際に私もイスラム教徒の社長の経営する企業で働いた事がありますが、金曜日になると社長含めたイスラム教徒の社員は必ずモスクに行っていましたね。

日本人からしたらビックリ文化かもしれませんが、それほどまでにイスラム教徒の人達にとっては信仰というのは大事なのです。

他にもモスクでは、イスラム教徒同士の勉強会を開いていたりします。日本のモスクやイスラム文化センターでは、日本人やエジプト人が積極的に開催していたのを覚えています。他の国のアラブ諸国やアジア(インドネシア・マレーシア人)の方々も勉強会は行っていましたが、大学や自分たちの家で行っている事の方が多かった印象です。

ですが、これは日本のイスラムコミュニティーの話なので、他のイスラーム圏の国のモスクでは、地元のイスラム教徒の方々がそれなりに勉強会を行っているでしょう(たぶん)。

モスクの特徴

先にも述べましたが、モスクは国や歴史によってかなり印象が違って来ます。色も白で統一されていたり、カラフルだったり。本当に様々です。その中で、どのモスクにも共通している部分は丸いドーム状くらいなものかな、と思っていましたが、

すべてのモスクには、ムスリムが礼拝を捧げる方向であるマッカの方角を示す壁のくぼみ「ミフラーブ」が備えられています。また大半のモスクには、イスラーム学者が説教やスピーチをする説教壇「ミンバル」があります。

(出典:https://www.islamreligion.com/jp/articles/2748/

名前がそれぞれにあった事にも驚きですが、確かに方角を示すくぼみやスピーチ用の説教壇はどのモスクにもあった気がします!

また、モスクでは男女別々に入らなければ行けないので、男性は1階、女性は2階と分けられたりします。インドネシアのモスクだと、男性は前方、女性は後方と別れていたので、分けられる場所はモスクの立地によって変わって来そうですね。

モスクの種類

モスクの種類

モスクは本当に様々ですが、ここでは歴史的に見て面白いモスクや観光地として有名なモスクをご紹介したいと思います。因みに上の写真のモスクは、トルコにあった名前もよく分からないモスクの写真です(笑)

他の一般のモスクも、大体こんな感じの作りになっています。絨毯があって、大きいシャンデリアがあって、、、みたいにね!

それでは、一般のモスクとは異なるモスクとは一体どのようなものなのでしょうか?

キリストと混在するトルコのアヤソフィア

トルコのアヤソフィア・モスク

こちらのモスクは、観光地イスタンブールからのものです。アヤソフィアという建造物の中にあります。元々アヤソフィアは、東ローマ帝国時代に正統派キリスト教の大聖堂として建てられた建造物でした。そして、13世紀にはローマ・カトリックの為の大聖堂となります。さらに、15世紀から20世紀までにはモスクとして使われていたという、何とも不思議な建造物なのです。

トルコのアヤソフィア・モスク

キリスト教と混在するトルコのアヤソフィア・モスク

普通、特にキリストの後だと壊しますよね?壊さず、共存させた形で使ってしまう。そこが、トルコ文化を表象している気もします。キリストの絵とアラビア文字が同時にあるこの空間は、トルコだからこそ作り出せるのだと思いました。

歴史あるエジプトのムハンマド・アリ・モスク

歴史由緒あるエジプトのムハンマド・アリ・モスク

ムハンマド・アリ・モスク。こちらのモスクはトルコと違って、ムハンマド・アリさんというイスラム教徒の人がちゃんと建てたモスクです。1857年完成。オスマン帝国時代のエジプト担当だったこのおじさんが、頑張って建設しました。

エジプトのムハンマド・アリ・モスクエジプトのムハンマド・アリ・モスク

外観は歴史の深さを感じさせる様子ですが、

有名なエジプトのムハンマド・アリ・モスク

有名な観光地:エジプトのムハンマド・アリ・モスク

モスクの中は、とっても綺麗です!特に、シャンデリアが綺麗過ぎますよね!ここで私ひもくみは、アッラー(神)による優しい空気に包まれたのを感じました(笑)トルコとエジプトのモスクは実際に自分で行って撮影して来ましたが、一度も行っていないけれど、非常に気になるモスクがあります。それは、、、

豪華過ぎるUAEのシェイク・ザイード・グランド・モスク

豪華すぎるUAEのシェイク・ザイード・グランド・モスク

このモスクだけ唯一行った事はないのですが、あまりにも豪華で綺麗すぎるモスクなのでご紹介します!

UAE・アブダビにあるシェイク・ザイード・グランド・モスク

シェイク・ザイードとは、何と人の名前です。UAE建国の父であり、何と550億円(?!)を掛けてこのモスクを建設したのだとか。そんな大きな出費をした彼は、完成を見る事なくこの世を去ってしまうのです。

アブダビのシェイク・ザイード・グランド・モスク

UAEのシェイク・ザイード・グランド・モスクの綺麗なデザイン模様

こんなに費用を掛けて綺麗に施したモスクですが、当の本人が完成を見ず亡くなってしまうとは、、、。何とも皮肉な話ですが、観光地としても非常に有名なシェイク・ザイード・グランド・モスクです。アブダビにあるので、私も人生でぜひ一度訪れてみたい地であります!

モスクを見学する際の注意点

モスクを見学される一般の方には、見学する際のマナーがあります。イスラムの基本的なルールとも関わって来るので、なるべく理屈と共に注意点をご紹介して行きますね。

土足禁止

モスクではカーペットが敷かれているという理由もありますが、基本的にお祈りにおいても土足は厳禁です。靴下か素足で基本的にお祈りします。何故かは勉強不足であるのですが、おそらく礼拝は神聖な行いであるので、なるべく身体も清らかで慎み深くなくてはいけないからだと思います。

男女別の入り口

前にも述べましたが、モスクは男女別となっているのが普通です。また、男性が前で女性が後ろで礼拝するのがルールです。これは女性軽視とかでも何でもなく単純な理由です。

お祈りの際、お尻をどうしても突き出す場面があります。女性が前でお祈りをして、後ろに男性がいれば見てしまいますよね。一般の男性なら、必ずそうです。特に礼拝中は集中しないといけないので、女性のそういう色気を排除してお祈りに集中してもらう為に男性は前で礼拝をするのです。

キリストでは性欲などの欲を禁欲的に捉えますが、イスラームでは人間には欲があるものとして、それをなるべく避ける、遠ざけるように教えます。私がイスラムの好きな考え方の一つです。

女性はヒジャブ着用

女性は頭をスカーフで覆わなくてはなりません。男性への性欲抑止の意味もあるかもしれませんが、何より神聖な場(神との対面の場)で慎み深くする為に被るものと私は認識しています。

ひもくみが何記事かヒジャブの巻き方の記事を書いているので、ご参考までに見て下さい。

クルアーンの取り扱い

意外と知られていない情報だと思います。一般の見学者が触れる事はそんなに無いでしょうが、もしクルアーンを触る機会がありましたら、絶対に床に置いてはダメですよ。クルアーンは神の言葉が記された聖典とされています。そんな本を床に置くという行為は、失礼にあたると考えるのです。おそらくあなたが一般人であれば、イスラム教徒の人たちは何も言ってこない可能性もありますが、心地よくは思わないでしょう。

置くとすれば棚の上であったりと、何かの上に置くようにしましょう!


イスラムはとてもとても大きな宗教です。中東だけでなく、それこそアフリカ・アジアという文化や慣習も違った国々を含んだ素晴らしい宗教だ、と私は思います。

確かに、今は時代なのかイスラム教徒の人でもそこまで真剣じゃない人達もいます。しかし、アッラー(神)の教えをちゃんと守って、自分を正そうとするムスリム(イスラム教徒)の人達が多いのも確かです。

私の周りは、幸運な事にそういった人達が大勢います。皆さんの中には、イスラムは守る事が多くてとても厳しい宗教と思う人達もいるかもしれません。しかし、アッラーからの教えを守る事 = ちゃんとした人間になる為の近道を歩んでいる。そういう考え方です。少なくとも私たちは。

キリスト教の教会も、確かに綺麗ですが、こういったアラビア建築も魅力的ではありませんか?特にイスラム圏の国々の人達は親切な人達が多いので、一度モスクを通してムスリム(イスラム教徒)の人達と話してみる。そういうきっかけ作りに、モスクに訪れてみれも良いかもしれませんね!

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