2019年のクリスマスに国際線の飛行機で出会ったオランダ人男性と恋に落ち、そこから約2年間の国際遠距離恋愛を経て2021年に国際結婚までしました。
それまで日本人の男性としかお付き合い経験もなく、英語もほとんどしゃべれなかった私が結婚までしてしまうのだから人生は分からないと本当に思います。
さて、そんな人生を送ってきた私fifiが思う、国際恋愛のメリット・デメリットをご紹介していけたらと思います。
さっそく参りましょう。
メリット
まずは国際恋愛におけるメリットからご紹介します。
大変なことも多いけど、やっぱり国際恋愛ならではの良かったことが確実にあります。
自己肯定感が高まる
国際恋愛をして一番良かったなと私が思うことは、自己肯定感が高まっていくことを感じられたことでした。
私は彼とお付き合いをするまで自分のことが好きではなく、自分には価値がないと思っていました。
私みたいな日本人は決して多くないと思います。
現に、内閣府が平成30年に行った『我が国と諸外国の若者の意識に関する調査(平成30年度)』では日本人の若者の自己肯定感の低さが顕著に結果として表れています。
「自分自身に満足している」との問いに「そう思う」・「どちらかといえばそう思う」と答えた割合が多い順に並べると
- アメリカ(87.0%)
- フランス(85.8%)
- ドイツ(81.8%)
- イギリス(80.1%)
- スウェーデン(74.1%)
- 韓国(73.5%)
- 日本(45.1%)
という結果になっています。
この調査結果では日本人の13歳~29歳の半数以上が自分自身に満足していないという結果になってしまいました。
また「自分は役に立たないと強く感じる」との問いに「そう思う」・「どちらかといえばそう思う」と答えた日本人は51.7%とこちらも過半数を占めました。
ちなみにこの問いに関しては多くの国でも「そう思う」・「どちらかといえばそう思う」の回答が多かったです。
この調査結果に内閣府は
日本の若者は、諸外国の若者と比べて、自身を肯定的に捉えている者の割合が低い傾向にあるが、日本の若者の自己肯定感の低さには自分が役に立たないと感じる自己有用感の低さが関わっている
と言っています。
つまり多くの日本人の若者は
自分が役に立たない=自分に満足できない
となってしまっていると考えられます。
これが正しいかどうかは分かりませんが、少なくとも内閣府はこう考えているのです。
しかしですね。
自分は役に立たないと感じているのは日本人だけではないのです。
なんならこの調査結果では自分が役に立たないと感じている割合は日本よりもアメリカの方が上なのです。
しかし、多くの海外の若者は自分自身に満足しています。
つまり海外の若者にとっては、
自分が役に立たない≠自分に満足できない
なのです。
この価値観に触れた時、私は物凄い衝撃でした。
一つ、私の体験談をご紹介します。
ある時、私がオランダ人旦那との電話でのやりとりの中でとあるミスをしました。
あー、ごめんなさい。私がミスしちゃった。私はバカだなぁ
と何気なく私が言った言葉に、割と真剣に彼は私に注意しました。
ミスすることでどうして君がバカになるんだ。逆だろう。ミスすることで、君は学ぶし、次から同じミスをすることがなくなるから、賢くなるんだ。ミスすることは良いことなんだよ
私は彼の言葉に
なるほど、そんな考え方があるんだなぁ
と思わず感心してしまいました。
それに、自分で自分のことをバカだなんて言うのは良くないよ。君はバカじゃなくて、凄いんだから
こういうポジティブワードも国際恋愛のメリットかもしれません。
「釣った魚に餌をやらない」なんて言葉が日本にはありますが、多くの日本人女性は褒められる機会というのが少ないように思います。
付き合う前や付き合いたては褒めてくれていた彼氏も、付き合いが長くなるとだんだん何も言わなくなってくる。ましてや結婚してからなんて何か褒められたかしら…
なんていう人も少なくないのではないでしょうか。
その点、外国人男性はビックリするくらい褒めてくれます。
great・beautiful・amazingなんかはしょっちゅう会話で出てきます。
言葉の力というのを侮ってはいけません。
私がカウンセリングを受けていた時に、カウンセラーから
まず、ポジティブな言葉を自分の身の回りにおいてください。どこか目につくところ、デスクとか手帳とか、何でもいいから自分の気分を上げる言葉を見るようにしてください
と言われたことがあります。
それくらい、言葉というのは人間の精神に深く関わっているのです。
付き合って始めの頃は、旦那のポジティブワードに
いや、そんなことないから…
と謙遜していたfifiですが、毎日毎日そんなことを言われてると、
私って本当に凄いのかも…!
となっていきます。
それに、私もお返しのように旦那にポジティブワードを返していると
うん、知ってる。ありがとう
という、謙遜の全くない態度に
なんか謙遜してるのもアホらしいな
と思い、素直に褒め言葉を受け取れるようになってきました。
ポジティブな人の近くにいると、自分もポジティブになっていきます。
ネガティブ思考な人ほど、国際恋愛をすると価値観がグッと変わるかもしれません。
外国語力が高まる
相手が日本語をペラペラにしゃべれるならば、当てはまらないのかもしれませんが、多くの外国人は日本語が喋れないので、他言語でコミュニケーションをすることになると思います。
私達の場合は英語でした。
私も彼も第二言語同士ですので、ネイティブのような英語を求められてはいないものの、私は相当苦労しました。
というのも、私は英語が話せなかったのです。
彼と付き合ってから受けた2020年1月のTOEICスコアはなんと405点。
60代の父親に鼻で笑われ、
お父さんより低いやないか
と衝撃の事実を言われたのを今でも覚えています。
よくこれで外国人彼氏ゲット出来たな
当初はもちろん英語に関しては、聞けない、話せない状態でしたので、二人で会っている間ほとんどGoogle翻訳頼みでなんとかしていました。
ありがとうGoogle
しかし、国際遠距離恋愛になると話が変わってきます。
メッセージのやり取りはGoogle翻訳頼みでもなんとかなりますが、電話となればそれが難しくなります。
なので、私は英語の勉強をし始めました。
といっても、私がしたのは英語学習アプリを数個スマホに入れて、時間がある時にポチポチやるくらいでした。
結局一番いいのは、彼と悪戦苦闘しながらでも会話を諦めないで続けることだと思います。
私にはリスニング力が皆無だったので、何度も
もう一回言って!
と言い続けました。
彼は私のリクエストに答えて何度も同じ言葉をゆっくりと言ってくれました。
そうすると、だんだんと私は日常会話に難しい英単語や文法は必要ない事が分かってきます。
そうか、私が必要なのって受験英語じゃないんだ…!
と分かってからは、とことんシンプルな英語だけを使うようにしました。
そうすると彼の言葉もシンプルになっていきましたし、なんとか私は彼と普通に会話出来るようになりました。
彼が日本に来た時、父親から
fifiがこんなに英語を喋れるようになるなんて…
という驚きの声も聞こえました。
いやでも、ぶっちゃけ今またTOEIC受けたとしても父親に負ける自信ありますけどね
彼とコミュニケーションが出来ても仮定法とか完了形とかは私には全く分からないのです。
wouldとかcouldを使ったことがない私ですが、それでも彼とコミュニケーションは出来ます。
日本を客観的に見られる
私は本当に外国というものに興味がありませんでした。
友達も日本人だけでしたし、職場は福祉系でしたので仕事場で会うのも日本人の高齢者などがほとんどでした。
テレビのワイドショーでの誰かの批判とか、Twitterで流れてくる愚痴ツイートを見ては、
なんて日本って終わってるんだろう…
なんてことを思っているような日本人でした。
そんなことを思ってるくせに、日本から出て行く気も、日本の中から何かを変えようとする気もなく、ただ愚痴ばかり言っている、そんな人間だったのです。
けれど、海外に出て行くと、やっぱり日本という国の素晴らしさが分かるようになります。
もちろん素晴らしさだけではありませんが、日本という国の良いところ、悪いところが冷静に見えるようになってきます。
例えば年金。
私は前まで年金制度に対して凄く不満を持っていました。
年々上がっていく年金額、そのくせ私が高齢者になる頃には受給年齢はもっと高くなるんだろうな…
なんてグチグチ考えていたのです。
けれど、コロンビアに行った時に私が一番衝撃だったのは、コロンビアの学生達と話をした時
福祉って何?
と言われたことです。
福祉が浸透してない国があるという事実は私に凄まじいカルチャーショックをもたらしました。
また、オランダ人の旦那と年金の話になった時、
日本ではサラリーマン家庭の専業主婦(主夫)にも年金が出る
という話をするとビックリされました。
えっ、働いてないのに年金って出るの!
日本では専業主婦(主夫)も立派に労働しているという観点から、第三者被保険者という制度があると説明すると
へー、そんなのがあるんだね。初めて聞いたよ
と言われました。
私は福祉現場でパートで働いている多くの女性達が、年収100万円や130万円を超えないように調整しながら働いている姿を何度も見てきました。
そのことを特に何も思わないで生きてきました。
けれど、今ならそれが特別なことなのだと分かります。
もちろん、それが良いか悪いかは分かりません。
それが都合良いと感じる人もいれば、割りに合わないと感じる人もいると思います。
ただ私は日本にいて日本人とばかり関わっていた頃、こういうことに全く気が付かなかったのです。
ただただ当たり前なことだと思ってスルーしていました。
けれど、当たり前なことなんて何一つ無いのだということに気付くことが出来ました。
そうすると、だんだん日本という国のありがたみに気付いてきます。
もちろん、海外の人と話すと、日本の悪い部分も見えてきます。
良いところだけではないし、悪いところだけでもない。
そんな風にニュートラルに日本を見つめれるようになったと思います。
デメリット
次に国際恋愛をするにあたって感じるデメリットをご紹介出来たらと思います。
国際遠距離恋愛になりやすい
国際恋愛にビザの問題は外せません。
観光・学生・就労、いずれのビザにしろ切れてしまえば国に帰らなければなりません。
つまりビザが切れる=国際遠距離恋愛のスタートです。
遠距離恋愛なんて耐えられない!
という人は国際恋愛に向いてないかもしれませんね。
私の場合は、彼と出会って一週間で国際遠距離恋愛になりました。
でも特に何も思いませんでした(笑)
というのも、恋愛が上手くいく・いかないに距離は全く関係ないと思っていたからです。
私は学生時代、当時の恋人のところに毎日のように通っていましたが、結局は別れました。
けれど、姉のひもくみはコロンビア人の旦那カミーロと約2年間一回も会わないでも結婚出来ました。
ひもくみの国際恋愛から国際結婚まではこちらの記事で詳細に書かれていますので、よろしければ読んでみてください。
コロンビア人のイケメン彼氏とそのまま結婚?!しちゃった話
筆者自身の体験談を元に、コロンビア人のイケメン男性との恋愛からお付き合い、そして結婚までのお話を書いています。話の中で、コロンビアの恋愛観・宗教観・離婚問題等についても触れているので、興味のある方はぜひ参考にしてみて下さい!
つまりは
毎日会っていても別れる人は別れるし、年に一回しか会えなかろうが上手くいく人は上手くいく
そのことを私は実体験を持って知っていたんですね。
とはいえ、多くの人が遠距離恋愛をすると寂しさを感じるのも事実ですので、寂しがりやな人には大きなデメリットになると思います。
政府の方針によって色々左右される
これは私と彼はコロナ禍での国際恋愛だったので、国の方針によって大きく人生が変わりました。
私が彼に出会って1週間後、空港でさようならを言う時に彼は
必ずまた日本に来るよ。出来る限り早く
と言ってくれていました。
私もオランダにすぐに行くつもりでした。
しかし、コロナによって私たちの計画は完全に崩壊しました(笑)
出来る限り早く日本に来ると言っていた彼が再び日本を訪れるのに約2年かかりました。
それも実質彼は私と結婚しないと日本に来れないので、私達は国際結婚することを決めました。
いや~本当に人生何が起こるか分からないですね
彼が日本に来る1年前に私がオランダに行ったのですが、到着して3日後にオランダがロックダウンになりました。
デートも何も出来ず、ただひたすら家で二人でジグゾーパズルをして過ごしていました。
思えば、何もかも計画通りにはいかないことばかりです
でも逆を言えば、それだけ濃い経験を二人でしてきたということでもあります。
決して自分の思い通りにいかないことだらけだけれど、自分たちに出来ることは何かを考えて、二人で乗り越えていくのは楽しい事でもあります。
ただ、自分の計画通りに進まない事にイライラしてしまう人にとっては大きなデメリットと言えるでしょう。
共感してもらえない
国際恋愛をしている人の悩みはあまり共感されないように思います。
よくTwitterなどで友達から心ないことを言われて傷付いてしまった国際恋愛中の人を見かけます。
私も何か悩みを母親に話したとしても
あんたが外国人を選んでんからしゃーないやん
などと言われます。
結局は自己責任のような言い方をされるので、基本的に私は何も母親には言わなくなりました。
思うに、共感っていうのはあくまでも自分も理解できることに限るような気がします。
例えば
仕事でマジで嫌な上司がいる
という愚痴に対しては
分かる~
と言いやすいのに対して
コロナで彼が日本に来れないのほんと嫌。早くなんとかして
というコメントに対しては分かるとはなかなか言えません。
なぜなら、国際恋愛をしている人の悩みは国内恋愛をしている人から見ればよく分からないからです。
文化や宗教に基づいた価値観の違いや言語の壁、ビザ問題からコロナ問題まで、国内恋愛をしている人はまずそれらを悩みません。
だからこそ
悩むくらいなら何で付き合ったの?
とか
というかそんなんで大丈夫なの?
等の言葉が出てくるのではないかと私は考えています。
国際恋愛の悩みと国内恋愛の悩みは全然違うので、国内恋愛の人から共感してもらうのは難しい
これが分かると、人付き合いがかなり楽になりますよ。
けれど場合によっては一人浮いた存在になることもありますので、そういうことを感じるのが嫌な人にとっては大きなデメリットになります。
いかがでしたでしょうか。
国際恋愛を2年間経験したfifiが思う、国際恋愛のメリット・デメリットをご紹介させていただきました。
こんな記事を書いていおいてあれですが、恋愛というのはメリット・デメリットでするものではないので、国際恋愛をもうすでにしちゃっている人はめいいっぱい楽しんでいただけたらと思います。
国際恋愛系の記事が他にも多くありますので、興味がありましたらこちらをご覧ください。
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